英国流のラグジュアリーなライフスタイルを提案するヴァルカナイズ・ロンドンでは老舗レザーブランドである「タスティング」初のシューバッグをリリース。靴好きのアナタはぜひ!
※この記事はル・ボラン2015年4月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
タスティング フォー シューラヴァーズ
靴好きの男性は少なくない。
国内外の数多くのシューズブランドに加え、ビスポークと呼ばれるオーダーメイド靴もある。昔ながらの靴磨きだけでなく、さらに凝ったメンテナンスを行う専門店もある。その魅力はスタイルや履き心地、実用性だけでなく、ブランドの歴史や製法、素材など幅広く、まさに男の趣味の世界だ。どちらかというとファッション性を追う傾向の強い女性の靴とは多いに異なるのである。
マニアの中には使われている革のなめしメーカーについて、臭いで嗅ぎ分ける強者もいる。他人の靴に鼻を入れ、クンクンと嗅いでいる姿は、かなり怪しい嗜好? を感じさせるが、個人の趣味だからしょうがない。
自分自身を振り返ってみても、TPOに合わせるとともに、好みの靴を買い求めてきたら相当数になってしまった。季節に応じて下駄箱をローテーションしなくてはならないほどだ。だが、例えばオーソドックスな黒のプレーントゥは冠婚葬祭の時しか履かないし、編み上げのブーツは面倒臭くて出番なし。雨天には滑りやすいレザーソールは避けるし。結局普段履いているのはスニーカーばかり。しかもそれは下駄箱のわずか1段にも満たず、その他大勢はあることさえ忘れてしまう。そしてまた同じような靴を買ってしまうという負の連鎖を繰り返してしまうのだ。恐るべし、靴の呪縛!
それでもたまに靴を引っ張り出して磨くのは楽しい。この感覚は少年時代の野球グローブや若い頃の革ジャンに近いのかもしれない。大事にしてやろうと思う。そんな男心の琴線に触れるのがタスティングのシューバッグだ。
大降りのトートバッグに、マグネット留めのインナーシューバッグがふたつ付き、短靴なら2足、ブーツなら片足ずつ入れて1足が入れられる。もともとタスティングはチャーチやクロケット&ジョーンズなどの英国靴メーカーにレザーを供給していることもあり、商品化された。
表裏の革はまるで靴のように配色を変え、レザー製の専用靴べらがワンポイントのアクセントになっている。美しい発色の表革は撥水性も高く、トートでもそのまま自立するので使いやすい。ドライビングシューズの収納バッグとして車載にも最適で、旅や出張時にはインナーシューバッグだけで使える。もちろん日常使いもできる、まさに靴を愛する人のためのバッグだ。
TUSTING FOR SHOE LOVERS
タスティング社は1875年に創業された英国老舗レザーブランド。タスティング社の地元であるノーサンプトンは別名、上質な英国革靴の聖地と呼ばれている場所であり、同社は長年に渡り、チャーチ、エドワード・グリーン、チーニー、ジョン・ロブ、クロケット&ジョーンズなどに最上級のレザーを供給してきた。
今回ご紹介するシューバッグは、こうした高級革靴のライニングに用いられる、超軽量かつ堅牢なシューレザーを外側だけでなく内側にも贅沢に配し、バッグと同素材のインナーシューケースをセットにしたもの。インナーケースはローカットシューズで2足、ブーツで1足入る大容量。アクセントに靴べらとオリジナルのロゴが刻印されている。大切な靴をシューシャインや旅先に持ち運ぶ際に使うバッグだが、靴を運ばない時はオシャレなトートバッグとしてタウンユースでも活躍しそうだ。
サイズ:シューバッグW38×H40×D13cm、インナーバッグ(2個):W29×H39×D1cm。カラーはブラック、ブラウン、グレー、ネイビーの4色展開。価格は64,000円(税抜)
●問い合わせ先:ヴァルカナイズ・ロンドン/TEL:03-5464-5255 https://vulcanize.jp/