「グラムライツ57FXZ」硬派路線を突っ走ってきたグラムライツの新しい解釈【ホイールカタログ2020春】

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ドリフト競技を筆頭としたモータースポーツの場で鍛えられたグラムライツ。しかし新作の57FXZは、サーキット系マシンだけに留めておくのは勿体ない。スポーツとエレガントとが同居したアルピナXD3だって見事に引き立てる。

エレガント路線に溶け込むドリフト界の傑作品

D1やフォーミュラドリフトなど、世界最高峰のドリフト競技で広く支持されるのがグラムライツだ。1000psを超えるようなモンスターマシンと超絶ハイグリップタイヤとの狭間で、縦横無尽に強大な力がかかるホイールには、高い強度や剛性が必要不可欠だ。それをRCF(レイズ・キャストフローフォーミング)製法を筆頭に研ぎ澄ました鋳造製法で応えてきた。“57”と称されるラインナップは、どれもが性能特化型ながら、独特の造形やフィニッシュによって色気までを感じさせる。

5本のY字スポークで構成され、その交点にはホールが設けられる。各スポークはリムフランジいっぱいまで伸びていき、リム部にはアクセントとしてブランドロゴが刻まれている。

新作として注目したのが57FXZである。これはブランドで初めて20インチを投入して大口径に取り組んだ57FXXの後継モデルとして開発されたもの。コンケーブしたシャープなY字スポークが特徴で、各スポークの交点はウエイトレスホールへと直結し、その周囲にマシニングが施される。サイズはもちろん20インチまで用意されるが、下は17インチから。輸入車用に限れば18インチから揃う多様性を持っている。

これならスポーツカーに装着してサーキットで振り回したくなる。しかし、BMWチューナーとして名高いTECH-Mが提案するアルピナXD3はその視点を少し変えてくれた。秘めたる性能をすっと裏地に隠して上質に徹するアルピナのSUV(SAV)なんて、サーキットマシンとは対極にいるような存在だ。なのに57FXZの前後20インチが見事に調和する。純正のフィンタイプに比べて肉食系へと変貌を遂げた印象ながら、シャープなY字スポークの視覚的効果でエレガントな雰囲気も匂わせている。もちろん、アルピナの動力性能を受け止めるという意味での性能は文句なし。57FXZを前に、改めてグラムライツの底力を感じさせてくれた。

【DATA】
■サイズ/価格=18inch×7.5〜8.5J/53,000〜58,000円、18inch×9.5/10.5J開発中、19inch×8.0〜10.5J/61,000〜69,000円、20inch×9.5〜11.0J/72,000〜75,000円
■カラー/スーパーダークガンメタ、マシニングリムエッジDC(AAC)、RBC/マシニング(SNJ)
■対応車種/メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、その他国産車等

【Shop Information】

走り系BMWが集う硬派なチューナー/BMWに特化したチューニング&カスタムショップ。Mモデルを中心に走りを鍛える技術には定評がある。イベントやレース活動も積極的だ。

TECH-M
大阪府堺市美原区多治井371 072-361-1088 URL:https://www.tech-m-power.com/
営業時間/10:00〜20:00 定休日/水曜日・第1週、第3週火曜日

お問い合わせ
レイズ 06-6787-0019 https://www.rayswheels.co.jp

取材協力
TECH-M 072-361-1088

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi ルボラン2020年6月号別冊付録より転載

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2020/06/10 10:00

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