ホイールとしての機能性もハイレベルながら、デザイン性の高さでも独自の世界を築くOZ。その手腕は、SUVがターゲットのモデルでもいかんなく発揮されているようだ。
SUVに相応しい存在感と都会的な繊細さを両立
モンテカルロHLTの魅力は、SUVをメインターゲットとしながら、良い意味での繊細さもあわせ持つ点だ。ディスクデザインはシンプルな5スポークだが、随所にOZらしいデザイン処理を施すことで独自性のアピールも十二分な仕上がりとなっている。
今回の取材車は、2020年の新色となるグロスブラックのモンテカルロHLT(20インチ)にミシュランPS4Sを組み合わせていた。ディスクカラーは、このほかに3色を用意。
まず、リムからセンターにかけて緩やかなコンケーブラインを描くスポークには、それぞれの中央部にローレット加工を施し立体感と質感をアピール。今回取材したのは2020年モデルの新色となるグロスブラックカラーだったが、見る角度に応じてさまざまな表情を披露。デザイン性の高さを実感させてくれる。また、リムエンドまで伸びて大径ホイールであることを強調するスポークだが、リムと接する背面にはアンダーカット形状を採用。5スポークらしい力強さを表現しつつ、決して無骨に見せない配慮も感じさせる。
リムには強度アップに貢献するフローフォーミングを採用、機能面もハイレベルだ。スポーク部のローレットパターンやアンダーカット処理、小径ボルトの採用などで力強さと繊細を両立するデザインに仕上げられる。
デザイナーの仕事を感じさせる部分は、それだけにとどまらない。リムエンド部分は、スポークから伸びてきたラインと分割。それぞれを繋ぐディスク面をホイール径とは異なる曲率として、立体感に加え上品な風情も醸し出す。
上品といえば、小径ボルト採用もそれに貢献しているパートのひとついえるだろう。強度的な効果も期待できるそうだが、なによりもボルトホールが小径となることでホイールセンターもコンパクトに。結果として、スポークの存在感が一層強調されている。また、脱着には専用のアダプターを使用するので、簡易的な防犯ロックの機能も期待できる。
今回の装着車は、ボルボのV60クロスカントリーだったが、その相性はご覧の通り。悪目立ちしない、まさに適度なレベルでSUVに相応しい存在感を主張する仕上がりは、街乗りを筆頭とするオンロード主体の用途にもピッタリのモデルといえるだろう。
【DATA】
■サイズ/価格=19inch×8.0〜10.0J/62,000〜66,000円、20inch×8.5〜11.0J/90,000〜93,000円、22inch×9.5J/115,000円
■カラー=グロスブロック、グロスブラックポリッシュド、マットブラック、マットダークグラファイトポリッシュド
■対応車種=メルセデス・ベンツ、BMW、VW、アウディ等
お問い合わせ
オーゼットジャパン 053-469-5011 https://www.ozracing.com/jp/