GMがホンダにEVプラットフォームを供給

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バッテリーやボディを共同開発し、ホンダブランドのEVを北米で2023年に発売

燃料電池車の開発やモビリティサービス車両開発で提携してきた米ゼネラルモーターズ(GM)とホンダが、電気自動車(EV)の市販車開発でも提携。GMが3月に発表した次世代EVプラットフォームをホンダへ供給し、ホンダはそのプラットフォームを活用して自社ブランド車を開発。米国とカナダで販売することに合意した。ホンダは独自のコンパクトEVである「ホンダe」を今年夏には欧州で発売するとしているが、北米ではGMプラットフォームを活用したEVを2車種投入する考えで、生産もGMの工場で行われる。

GMが発表した新型バッテリー「アルティウム」搭載次世代グローバルEVプラットフォーム

欧米のCO2規制をクリアするにはEVの投入は欠かせないが、一方で充電インフラの整備を始め、まだ普及には時間がかかると見られている。
どの自動車メーカーも同じ悩みを抱えており、GMもホンダがEVプラットフォームを買ってくれれば量産効果が期待でき、ホンダもOEMに近い形で開発コストを抑えながら、北米で自社ブランドのEVを販売できる。今回はお互いの利害が一致したうえでの提携と見ていいだろう。
ホンダブランドのEVにはホンダらしい味付けがなされるというが、2023年には市販予定というGM製ホンダEVがどんなクルマになるのか、想像しにくいが楽しみな面もある。かつてアメリカにいち早く溶け込んだホンダが、そのスピリットをどう表現してくるのか、期待しながら待つとしよう。

ルボラン2020年6月号より転載

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