【Wheel Test Report】「BBS RI-A」BBSらしさを凝縮した鍛造ホイールを試す!

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BBSの鍛造1ピースアルミホイール「RI-A」は、国内のモータースポーツとしては圧倒的な人気を誇るスーパーGTで投入されているレーシングホイールと、同じ思想で作られている。その性能と世界観は見事なまでにマツダ3を引き立てるのだ。

軽量・高剛性ホイールで走りが楽しくなる

ヒタッ!とタイヤが路面を捉えオン・ザ・レール感覚で気持ちよくコーナーを曲がってくれるのは、足回りの出来がよいクルマなら、体感できる感覚だろう。マツダ3も、そんな気持ちよい走りが楽しめる1台だ。

マツダ3とRI-Aの組み合わせは、インフォメーションが豊かで、身のこなしが軽く、乗り心地がよい。加えて、剛性の高さはショックの角を丸めてくれ上質な乗り味を作り出してくれるのだ。

けれども、前後のタイヤの変形具合とか、スリップアングルの様子、路面の細かな起伏、タイヤに残されたグリップの余力などが手に取るようにわかる、となるとクルマの数はだいぶ絞られるだろう。軽量・高剛性、ついでに真円性の高いアルミホイールを装着すると、スポーツカー並みにタイヤのインフォメーション量がイッキに増えるのだ。

いま僕はマツダ3に乗りながら、インフォメーションが豊富になったクルマとの対話を楽しんでいる。
アルミホイールをグレードアップしたいなら軽量と剛性はセットだ。ホイールが軽くなると、路面の凹凸や起伏に敏感になれるのだ。そして剛性が高いと、かすかな振動やショックを分散したり希釈することなく、ダイレクトに手元に伝えてくれる。まるで出来のいいスポーツカーのように路面の状況を明瞭に手元に感じながら、心地よくワインディングロードを楽しめるのだ。

細身の5本クロススポークは、レースにも耐えるタフネス性を備えながら、足元をスッキリした印象にしている。操縦性や乗り心地は、ちょっとしたライトチューンを超えるチューニング効果が期待できる。

今回装着したのは、BBSの鍛造ワンピースアルミホイールの「RI-A」。BBSはF1をはじめとして数多くのレースにホールを供給し、たくさんのフィードバックをノウハウとして蓄えている。RI-Aもレースから生まれたホイールのひとつで、国内のスーパーGTやニュルブルクリンク24時間耐久レースで使用するホイールをアフターマーケット製品に落とし込んだモデルだ。強度・軽量・高剛性というBBSが考える3つの重要な基本性能を備えたホイールなのだ。

今回装着した鍛造ワンピースアルミホイールのRI-Aは、18×7.5Jでインセット43。重量は8kg/本。純正ホイールは18×7Jインセット45で、重量は11kg/本。細部を見ると質感が高く、洗練された美しさがある。

RI-Aを装着して改めて感じたのは日常の走りが気持ちよいということ。軽量・高剛性ホイールというと、とかくスポーツ走行とか限界領域の性能に終始しがちだ。実際のところ、限界領域の性能は抜群だ。けれどもそれだけじゃなく、普段の何気ない瞬間に気持ちよさを提供してくれるのだ。
そして、乗り心地がいい。特に中~高速域は路面の追従性がよくビックリするくらい接地感がしっかり出ていて、ジョイントなど凹凸を踏み超えた時にドタンとホイールが暴れずショックが少ない。

マツダ3の場合で言えば、極低速域から軽快で滑らかな乗り味を提供してくれるから、心地よくて走るのが楽しくなった。
加えて、応答性がいいのもRI-Aの美点だろう。ステアリングを切り出した時にスッと反応してくれ応答が明らかによくなっているのだ。普段の何気なく走っているそこかしこに身のこなしのよさが現れている。

もちろんドレスアップ目的のインチアップも悪くないが、自分のこだわりのクルマともう一段深く対話できるのもホイール交換の魅力。BBS、鍛造1ピース、RI-Aはそれを叶えるキーワードだ。

【DATA】
■サイズ/価格=16インチ×7.0J/52,000円(税抜)、18インチ×7.5〜11.0J/74,000〜88,000円(税抜)
■カラー=ダイヤモンドシルバー(DS)/ダイヤモンドブラック(DB)ゴールド(GL)/マットグレイ(MGR)
■対応車種=メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、VW、その他国産車等

お問い合わせ
BBSジャパン 03-6402-4090 https://bbs-japan.co.jp/

 

フォト=小林俊樹/T.Kobayashi ルボラン2020年7月号より転載

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