2019年度の輸入車ランキング

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Aクラス、A3がジャンプアップ。Bクラスやラングラー、Q2が新たにランクイン

2019年10月の消費税増税に続き、書き入れ時の2-3月に新型コロナウイルスの影響が加わって輸入車販売は厳しい状況に見舞われている。2019年度(2019年4月-2020年3月)の輸入車販売台数(外国メーカー車)は前年度比5.1%減の29万2109台と3年度ぶりに30万台を割ってしまう。年度の前半(上半期)は売れ行きも好調で1.8%のプラスだったのだが、やはり10月の増税が影響し、10月-3月は一度もプラスとならずに年度末を迎えてしまったことになる。

乗用車ブランド別では首位メルセデス・ベンツ、2位フォルクスワーゲン(VW)、3位BMW、4位アウディ、5位BMWミニと従来通りドイツ勢が上位を占めるが、上位3ブランドは前年度比マイナスと元気がない。一方で4位アウディ、6位ボルボ、7位ジープ、8位プジョー、9位ポルシェは前年度より増加しており、ジープは3割近く伸びている。販売台数の多い上位勢は苦戦しているものの、輸入車すべてがマイナス傾向というわけでもないようだ。
モデル別ランキングは別表の通りで、ミニが台数を減らしながらも首位を堅持し、2位VWゴルフ、3位Cクラスも前年度比マイナスながら順位を守る。一方で前年度13位だったAクラスが倍以上に増えて4位にジャンプアップ。ディーゼル車やセダンの追加が効いたようだが、Cクラスに迫る勢いでメルセデス全体の底上げに貢献している。ちなみにBクラスもランク外から10位にランクインし、EクラスやGLCの台数減をカバー。こうした選手層の厚さが今のメルセデスの強みといえるだろう。

モデル別LINEキングでは台数を減らしながらもミニが首位をキープ

新型となったBMW3シリーズも台数を増やして5位にランクアップ。アウディはA3が前年度の落ち込みから復活し、17位と下位ながらQ2もランクイン。ドイツ勢の中ではやや元気がなかったアウディだが、ここで踏ん張りを見せた形だ。そして12位にはジープ・ラングラーがランクイン。ジープの好調ぶりは前述したが、このラングラー人気が大きく貢献していることは言うまでもなく、唯一の米国ブランドとして頑張って欲しいところだ。全体的に販売台数は減った一方で新たなランクインモデルも目立つ輸入車マーケット。コロナウイルス後の復活を願うばかりだ。

ルボラン2020年6月号より転載

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田畑修
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