サードシート目線ならXT6が一番使える
4台の中でもっともSUVらしくないデザインの持ち主が、電気自動車のテスラ・モデルXだ。全長5036mm、全高1684mmという数字だけ見ると立派なSUVが思い浮かぶが、モノスペースのような洗練されたフォルムのおかげで、土の匂いは一切しない。
このモデルXでは、2列シートの5人乗りと、3列シートの6人乗り、7人乗りの3通りのレイアウトが選べる。今回連れ出したのは6人乗り仕様で、左右独立のセカンドシートを採用している。
その一番のメリットは、サードシートへのアクセスが簡単なこと。セカンドシートを動かさなくても、その間を通ることで、容易にサードシートの乗り降りができるのだ。肝心のサードシートは、ニールームこそ必要最小限のスペースだが、座面の高さが確保されるおかげで大人でも窮屈な姿勢を強いられることがない。ヘッドルームも、頭上をうまく切り抜くようなガラスルーフを採用するため十分なスペースが確保される。ただ、この6人乗りではセカンドシートを収納することができないので、他のクルマのように2列目、3列目を全部倒して、広大な荷室にすることはできないのが弱点。
一方、モデルXの走りは、その気になれば暴力的なまでの鋭い加速が得られるスポーティさに度肝を抜かれる。エアサスペンションは快適な乗り心地をもたらすが、やや落ち着きに欠くのと、ライバルに比べるとスタビリティがやや劣るのが気になる。
最後の一台は、1月から販売が始まったばかりのキャデラックXT6。ラグジャリーさが際立つエクステリアデザインと、上質でスタイリッシュなインテリアに目を奪われる最新のキャデラックだ。
その特徴のひとつが、3列シートのキャビン。本国には6人乗りと7人乗りが用意されるが、日本ではセカンドシートが独立した6人乗りのみが導入される。おかげでサードシートへのアクセスが容易だが、セカンドシートはもちろんのこと、サードシートでも大人が窮屈な思いをしないだけのスペースが確保されているのがうれしいところ。しかも、厚めのクッションを用いるシートの座り心地は良好で、後方ほど着座位置が高くなるシアターレイアウトのおかげで視界も良好である。2列目、3列目ともに電動で収納が可能で、荷物が多いときでも簡単にスペースを広げることができる。
気になる走りは、見た目から想像する以上に落ち着いた動きとマイルドな乗り心地を示し、走り始めればSUVであることを意識せずにすむ。3.6L V6エンジンは、低回転から余裕あるトルクを発揮するうえに、自然吸気らしい気持ちのいい吹け上がりを見せる。
ということで、サードシートを常時使うというライフスタイルならXT6が一番のおすすめ。ふだんは2列目までという使い方でも、その走りや870万円という価格を考えるとXT6は実に魅力的なクルマといえる。
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