「半世紀に渡り世界を牽引してきたBBS」その名作から見える技術力と今後の展望。

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ブランドの誕生から50周年を迎えたBBS。その半世紀の歴史で、数多くの名作と呼ばれるホイールを世に送り出してきた。技術力で革新を実現してきたこれまでのホイールを見ると、次の50年への期待も大いに膨らむだろう。

50年の道のりで進化し生み出されてきた名作

東京オートサロン2020のBBSブースには、新旧2台のBMWM5が並べられた。BMW純正のBBSホイールを履いた1985年にデビューしたE28型M5。もう一方は、「LM」が装着された現行モデルのF90型だ。

1985年に本国デビューしたタイプE28と現行モデルのタイプF90の2台がBBSホイールを履いて東京オートサロン2020に登場。E28はBMW純正の鋳造モデルが、F90には鍛造モデルのLMが装着されていた。

今年は、BBSが誕生して50年目という大きな節目に当たる。そして、2台のM5からは、BBSホイールがその時代時代の先端をいく高性能モデルの足元を支え続けてきたという事実が伺える。新旧2台のM5が履くホイールがひと目でBBS製だとわかるのは、長きに渡り採用されてきたクロス・スポーク・デザインの賜物で、いまやブランドのアイデンティティとしても欠かせない。V字のスポークは、応力を分散させて軽量化と高剛性化を両立させるために生まれた形状だ。そして、BBSホイールといえば鍛造製という認識も定着しているだろう。鍛造技術の綿々たる進化もまた同社の特徴である。

SUPER-RS
LM
RI-D

BBSが歩んできた50年で多くの名作が生み出されてきた。17本のクロス・スポークによる不変の美が特徴の「スーパーRS」、ル・マンの名を冠した「LM」、超軽量な世界初の超超ジュラルミン鍛造ホイール「RI-D」など、いずれもいまなお高い人気を誇る。

1970年にドイツで創業したBBSは、1983年に日本で鍛造ホイールの製造を開始。1994年には、ル・マン24時間レースで使用され続けてきたレーシングホイールをベースとした鍛造2ピース構造の「LM」をリリースする。その後、17本のクロススポークが高級感を演出し不変の美を湛える鍛造2ピース・モデル「スーパーRS」が登場したのだ。そして、2011年には超超ジュラルミンを使用した鍛造1ピースホイールの「RI-D」を世界に先駆けて発売し大きな話題を呼んだ。

レース・フィールドから得られた技術を投入し、細部に至るまで入念な開発が行なわれた高性能ホイールが次期モデルの「RE-V7」。細身の7クロス・スポークはリムエンドのまで伸ばされダイナミックな印象。発売は18インチからで’20年夏期の予定。

鍛造技術を進化させホイールのポテンシャルを高めてきたBBS。次なる一手は、2020年夏に発売を予定している「REーV7」だ。この鍛造1ピース・ホイールはレースシーンから得られたノウハウを細部にまでフィードバックさせたハイスペックホイールである。次の半世紀を見据えて、BBSの進化は続く。

問い合わせ先=BBSジャパン https://bbs-japan.co.jp

フォト:柳田由人(Y.Yanagida)

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