【海外試乗】「メルセデス・ベンツGLB 250 4マチック」待望のコンパクト7シーターSUVが登場!

ボディは小さいほうがいいと思っていた方にはお薦めの1台

日本への導入時期や仕様はまだ決まっていないそうだが、GLB200/GLB250 4マチック/GLB180d/GLB200d/GLB200d 4マチック/GLB220d 4マチック/AMG GL354マチックの7モデルが用意され、エンジンはガソリン/ディーゼルともすべて4気筒ターボとなる。トランスミッションはGLB200(7G-DCT)以外は8G-DCTが標準装備される。今回試乗できたのは、GLB250 4マチックとAMG GLB354マチックの2モデルである。

A/Bクラスの出来からすれば、GLBもそこそこの仕上がりになっているであろうことは容易に想像が付いたが、何より背が高いので、ばね上の動きや重心位置による操縦性や乗り心地への影響が少し心配だった。ところが実際には拍子抜けするくらいよく出来ていたのである。

オンロードでは優れた乗り心地が印象的だ。大きなタイヤを履いているからばね下はそれなりに重いはずなのに、バタバタするようなことはほとんどなく、きちんと路面に追従する。電子制御式ダンパーの効果もあるだろうけれど、速度依存の少ない乗り心地はメルセデスのセダン系に似ている。こうした乗り心地はGLB35でも大きく変わらず、GLB250の“SPORT”がGLB35の“COMFORT”に相当するくらいのセッティングで、GLB35の“SPORT”でも同乗者から苦情が出るほどの硬い乗り心地ではない。ばね上の動きがほどよく抑えられる減衰力となっていた。

ラゲッジルームは、3列目を畳んだ5人乗りの状態で570Lを確保し、2列目も畳むと最大で1805Lまで拡大。

エンジンを横置きする4マチックは前後の駆動力配分を100:0から50:50の範囲で随時可変する仕組みだが、GLBは“ECO/COMFORT”で80:20、“SPORT”で70:30、“OFFROAD”で50:50をデフォルトとしている。特設のオフロードコースでの想像を絶する走破性に驚いたが、エンジニア曰く4マチックなどのメカ的要因というよりも、電子デバイスのプログラミングでここまで走れるようになってしまったとのこと。オプションの“オフロード・エンジニアリング・パッケージ”が装着されていたとはいえ、このシャシーのポテンシャルの高さがうかがえた。

正直なところ、GLBがここまでよく出来ているとは思ってもいなかった。7人乗りのSUVでもなるべくボディは小さいほうがいいと思っていた方にはお薦めの1台である。

フォト=メルセデス・ベンツ日本/Mercedes-Benz Japan ルボラン2020年2月号より転載

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