【YANASE presents】「この道、この旅。」~熊本県 ミルクロード 編

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美しい国を、愛しいクルマで

in Collaboration with ヤナセ

 

FILE.24 熊本県 ミルクロード編 編

全国のヤナセから試乗車を借り、ドライブに出かける本企画。今回訪れたのは一年を通してドライブが楽しめる熊本県のミルクロード。その名から想像できる通り、かつては牛乳の運搬用として整備された道だが、いまや阿蘇の大自然をたっぷりと味わえるドライブコースとなっている。冬の始まりに、美しいワインディングを求めてクルマを走らせた。

熊本市内から国道57号で大分方面へと走り、起点となる「ミルクロード入り口交差点」を目指す。57号は現在も一部不通となっているが、2020年度中に復旧する見通しとなっている。ミルクロードはもともと、沿線に点在する牧場の牛乳搬出用の農道として整備された経緯から名付けられ、特に外輪山の北側を走る県道45からの眺望は素晴らしい。

阿蘇のカルデラを囲むダイナミックな道

世界でも有数の大型カルデラを持つ阿蘇山。その周辺を馬蹄形のように取り囲む外輪山の天辺を走る道は、通称ミルクロードと呼ばれ、ここが実に走らせて気持ちのよいワインディングであることから、今回のメインロードにセレクト。ススキの穂が立ち始めた頃、冬にオススメしたいドライブコースを紹介しよう。

ミルクロードとマゼノミステリーロードの交差点近くにある、阿蘇スカイライン展望所からは阿蘇五岳や、早朝にタイミングがよければ雲海も期待できる絶景スポット。

阿蘇周辺は2016年に発生した地震の影響から、一部の道は現在も修復作業中で、まだ通ることのできない箇所も存在する。しかし、地元ならではの美味しいものをいただき、旅の思い出をお届けすることも立派な復興支援のひとつであるはずだ。今回は熊本市中心部にあるヤナセ 熊本南支店でメルセデス・ベンツE200 AVANTGARDEをお借りして阿蘇方面を目指した。

マゼノ渓谷は、春と秋の年2回しか入山できない秘密の渓谷。2019年秋は、10月20日から約一カ月間一般開放された。

まずは国道57号を大分方面へと走り、スタート地点となる「ミルクロード入り口交差点」へアクセス。走ってしばらくは景色や気持ちの良いワインディングは望めないが、県道23号と交わる最初の交差点を過ぎたあたりからドラマチックな展開が始まる。景色は次第に開け、緩やかな高速コーナーが右へ左へ続くと、ほど良くホールドされたシートに包まれながらステアリングを操る自分とクルマが一体となってくることに気づかされる。そして、ラピュタの道、かぶと岩展望所を越えて、県道45号との交差点を右折すれば、ゆったりとアップダウンを繰り返しながら草原地帯を貫く一本道が現れる。そう、ここから大観峰までがミルクロードのハイライト。夏ならば、きっと青々と生茂った緑が、冬になれば風に揺らぐススキの絨毯が迎えてくれるはずだ。

肥後熊本藩の初代藩主、加藤清正が朝鮮出兵時の食糧難を乗り切るために馬刺を食べたとされるのが熊本名物のはじまり。

ランチは外輪山の麓で熊本名物の馬刺をいただき、夕陽をどこで見ようか考える。阿蘇五岳ひとつ烏帽子(えぼし)岳の麓に広がる草千里ヶ浜で見るのも良さそうだ が、思い切り発想を変えて、宇土半島にある御輿来(おこしき)海岸を目指すことに。そんな大胆な動きを思い立てたのも、ドライブをしながらE200の隠れたグランドツアラー資質に気づかされ、嬉々としていたからだ。

ミルクロードは至る所で美しい景色と出会える。

約2時間走り、目的地に到着したのは、午後4時半を過ぎた頃。干潟に美しい砂紋が浮かび上がる御輿来海岸は、幸運にも、この日は干潟と日の入りが重なる絶好のタイミング。瞬間を狙い撮影に来ていた方々には断りを入れて、防波堤にE200を停車してシャッターチャンスを待つ。そして感動的な一枚を撮ることができた。

宇土半島にある御輿来海岸。干潮になると干潟に美しい砂紋が現れる。潮位が小さいほど干潟の面積が増え、干潮時と日の入りが重なる日はご覧のような夕陽に照らされた絶景と出会える。

「クルマがあるからいつもと違う写真が撮れてよかったよ!」と、常連さんからも温かい言葉をかけられ、少しだけ得意げになれた旅の締め括りとなった。

 

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