【海外試乗】「ポルシェ・マカン・ターボ」ミドル級SUV随一のハードパンチャー!

やや遅れてやって来たトップモデル

大きく変わったのはパワーユニットで、V6ツインターボの排気量は従来の3.6Lから2.9Lへとダウンサイジング。さらに90度のVバンク内側に2基のターボが置かれる。ホットインサイドと呼ばれるこの最新のターボレイアウトは、システム効率の向上、排気浄化に有利で、欧州最新の排気ガス規制ユーロ6dをクリア。さらに欧州仕様では直噴ガソリンエンジン用PMフィルター(GPF)も装備される。その結果、スペックは20%の排気量ダウンにも関わらず、最高出力は従来の400psから440psへと10%向上。最大トルクは500Nmのままだが、PMフィルターが要求されない日本や北米向けモデルは550Nmに引き上げられる。7速PDKを介しての動力性能は0→100km/hが4.5秒(スポーツクロノパッケージ搭載車は4.3秒) 、最高速度は270km/hとプレスキットには記載されている。

インパネ回りのデザインとレイアウトも基本的に他モデルと共通。ダッシュセンターには10.9インチの大型タッチスクリーンがレイアウトされる。

ケープタウン郊外の山岳路では、40psのエクストラパワーよりも、むしろスムーズでシャープな吹け上がりに驚いた。アクセルペダルのほんのわずかな動きにタコメーターの針が反応すると同時にパワーが弾け、およそ2トンのボディを軽々と山頂へと導いていく。7速DCTのシフトマナーも快適でスムーズそのものだ。

シャシー系では、フロントにセッティングが見直されたコイルとダンパー、そして新設計となるアルミ製高剛性リンクが採用され、しっかりとしたステアフィールとトレース性能を提供してくれる。リアのスタビライザーも強化され、一層のニュートラルステアを実現。オプションのエアサスペンションは、あらゆる路面状況で最良の乗り心地を堪能させてくれる。

インテリアも基本的にスタンダードモデルと共通。ハイパフォーマンスモデルとはいえ、シートやインテリアトリムには上質な自然素材が用いられる。

最後に、マカンにはオプションでポルシェ・サーフェス・コーティング・ブレーキ(PSCB)が用意されている。このタングステンカーバイド・コーティングは、ブレーキダストの発生を90%以下に抑えることができるというスグレモノ。環境に優しいと同時に、ホイールのダスト汚れを解消するという実用的な面も期待できる。これ、意外に注目だ。

フォト=ポルシェAG/PORSCHE AG ル・ボラン2020年1月号より転載

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