八幡平南麓の深い森を抜けると南部富士が目の前にそびえる(岩手県 八幡平樹海ライン)【雲海ドライブ&スポット Route 16】

アクセスガイド

東北道の浦和本線料金所から松尾八幡平ICまでは約530km、インターチェンジから見返峠までは約25km/50分ほど。松尾八幡平ICからアスピーテラインを秋田側に抜けて国道341号を南下、田沢湖などをめぐりながら国道46号で盛岡までひと回りするとトータルの走行距離は約135km。アスピーテラインは冬季閉鎖の直後は雪の回廊を楽しむことができる。ただし、その時期は降雪も珍しくなく、夜間は通行止めとなることがある。

Data【16】八幡平樹海ライン
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 春〜秋

◎所在地/岩手県八幡平市
◎ルート/県道318号・八幡平公園線
◎区間距離/約17km
◎最高地点/標高1540m
◎冬季閉鎖/11月上旬~4月中旬

【A】松尾鉱山資料館
「雲上の楽園」松尾鉱山を後世に伝える

松尾鉱山は、明治の終わり頃から八幡平山中に開かれた大規模な硫黄鉱山。最盛期の1960年(昭和35年)ごろには人口が1万3500人あまりに達し、水洗トイレやセントラルヒーティングを完備した高層アパート群は『雲上の楽園』とも呼ばれていた。資料館では当時の豊かな暮らしを実感することができる。

●入館無料/9:00〜16:30/月曜休館/八幡平市柏台2-5-6/TEL 0195-78-2598

【B】藤七温泉彩雲荘
標高1400m、東北地方では最高所に湧く温泉

彩雲荘は見返峠の直下、標高1400mに建つ一軒宿。東北地方で最も高いところに湧く温泉だ。男女別や混浴、内湯や露天など数多くの風呂があり、建物東側の露天風呂からは、運が良ければ早朝の雲海風景も拝むことができる。建物西側の開放的な混浴露天はお尻の下から源泉や水蒸気がぷくぷく湧いてくる。

●1泊2食付き13,350円〜/冬季休業/八幡平市松尾寄木北の又/TEL 090-1495-0950(衛星電話)

【C】八幡平ビジターセンター
火山の宝庫でもある八幡平の大自然を学ぶ

アスピーテライン秋田側起点近くにあるビジターセンター。「火山の博物館」とも呼ばれる八幡平の成り立ち、さらには周辺エリアも含めた動植物の生態系などについて、分かりやすく紹介している。向かいにある大沼は、紅葉シーズンなどには絶好の散策コースとなるが、近年は熊の出没が多いので要注意!

●入館無料/9:00〜17:00/冬季休館/鹿角市八幡平字大沼/TEL 0186-31-2714

観光情報

八幡平市観光協会 TEL 0195-78-3500
田沢湖観光協会 TEL 0187-58-0063

文:佐々木 節/撮影:平島 格

『雲海ドライブ&スポット』より転載。掲載データなどは2017年8月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

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