クルマのロゴマーク ‐ 自動車ブランドの開発と設計【新書紹介】

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Auto Logos Entwicklung und Design automobiler Brands

世界中の自動車メーカーのロゴマーク(エンブレム)に注目、そのデザインに込められた意図を解説するユニークな資料集。
イタリアのアバルトからロシアのZILまで、過去120年に創業された91社の自動車メーカーのロゴ(シンボルマーク)をデザインそのものの説明のほか、そこから垣間見える創業者の想いや基本となる企業理念などを、見開き各2ページにイラスト付きで解説する。
BMWやキャディラック、メルセデスベンツなど歴史ある企業はもちろん、アリエルや大宇、マヒンドラ、ケーニセグなど規模の大小や洋の東西を問わず取り上げており、読者を未知の世界へと誘う。限られたページ数から収録企業の偏りや年代によるロゴ変更など情報不足も感じられるかもしれないが、一部については増ページで対応し、例えばベントレーでは初期からの羽の枚数が文章上で説明されるなど配慮がされる。
著者はロゴマークもカーデザインの一部であるとして、各ブランドの歴史以外にも、自動車開発へのスタンスの違いを、ロゴマークから解釈してみせようとまでしている。
手頃なサイズ感で興味を広げる入口としても、もって来いの一冊である。

Auto Logos Entwicklung und Design automobiler Brands
4,752円 (税込)
Simon Heptinstall(著)
Delius Klashing Verlag
ハードカバー/W177×H237/カラー/224p/独語

情報提供:代官山蔦屋書店

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