10分の充電で約100km走行可能なシステムを搭載
ポルシェジャパンは11月20日(水)、東京表参道のギャラリースペース「SO-CAL LINK GALLERY」を会場に、同ブランド初となるフル電動スポーツカーの新型タイカンを日本初披露した。
まずは、ポルシェチャイナとコリアのボードメンバーを歴任し、この8月にポルシェジャパン代表取締役社長に就任したミヒャエル・キルシュ氏が登壇。「馬車からクルマ、携帯からスマホ」と同じように大きな変革期を迎えた自動車産業において、日本での持続的な成功を維持するためには、「優れた製品とサービス、エクスペリエンスを提供するだけでなく社会的に受け入れられるビジネスにしなければならない」とスピーチし、カーマインレッドの新型ポルシェ・タイカンターボのアンベール。「100%エレクトリックのデジタルカーでありながら、100%ポルシェのソウル(魂)を持っている」と熱く語った。
続いてポルシェジャパン・マーケティング部のプロダクトマネージャー、アレキサンダー・クワース氏が新型タイカンを解説。内燃機関を持たない低いボンネットフードや特徴的なフロントフェンダーおよびワイドなリアセクション、パナメーラよりも911に近いイメージのサイドビューといったポルシェ伝統のデザインが、電動駆動システムおよび高速通信機能付きインターフェイスなどの未来的なデジタル技術と融合した「新世代ポルシェのアイコン」とコメント。ボディにリサイクル可能なアルミ素材を拡大採用し、シート表皮をはじめインテリアをオーガニック素材としたほか、バイオガス稼働システムを有する新工場では生産工程で天然由来の電力を使うといったサスティナブルな側面も強調した。
前後に2基の電気モーターを搭載するパワートレインは、リアアクスルに2速変速機構を備え、トップグレードの「ターボS(761ps)」は0→100km/h加速で2.8秒を実現、フル加速を26回繰り返しても衰えない異次元のパフォーマンスを発揮するとのこと。また、一般的なEV比で約2倍の容量となるリチウムイオン電池と800Vシステムを採用することで、次世代CHAdeMOのクイックチャージにも対応。10分の充電で約100km走行ができるという。ポルシェジャパンではこの150kW高速充電器を正規ディーラーや公共施設に順次設置していく予定だ。
今回のジャパンプレミアでは車両価格や納車スケジュールは公表されなかったが、「期間限定タイカン予約プログラム」専用ページ(https://www.porsche.co.jp/sp/taycan/)を開設して登録者にはタイカンの最新情報を随時提供していく。
また11月22日(金)から12月7日(土)までの期間に、発表会が行われた「SO-CAL LINK GALLERY」を会場に、国内気鋭のアーティストやクリエイターとコラボした「SCOPES Tokyo」を開催して新型タイカンを展示する。出演アーティストやプログラムなどの詳細はイベント公式サイトまで https://scopes.tokyo/