【国内試乗】「ボルボ V40 T3 CLASSIC EDITION」走ってこそ分かるその実力と魅力

ライバルに比する実力はまだまだ持っている

今回は最終仕様のV40T3インスクリプションをベースに、本革シートや17インチアルミホイールを採用した「T3クラッシックエディション」を都内で受け取り栃木の宇都宮を目指した。

T3クラッシックエディションは開放感たっぷりのパノラマガラスルーフ、レザーシート、リアシートヒーター、モダンウッドパネルを標準装備する。

丸一日ステアリングを握った印象でいうと、まず何より走りが快活。安っぽいスポーティ感覚とは異なり、力強いが粗くなく、分厚い甲殻に守られながら、意のままに操れるといった感じだ。車重1.5トン未満と、サイズの割に重くないのに、手触り感は重厚なのだ。コーナリングはグッと切り込んでもスパッと反応することなく常に安定している。ユーザーの技量レベルを問わず、基本的に安全な性格の持ち主だ。

室内空間は、少なくとも前席は不満なし。ただし、後席の前後および頭上空間は大人にとってはややミニマムか。

ボルボ自慢の安全装備も抜かりなく、V40は全モデルに「インテリセーフ」と名付けられた先進安全・運転支援機能を11種類も標準装備している。スタイリッシュなスタイリングに高い走行性能、そしてクラスを超えた安全性。ライバルに比する実力はまだまだ持っているといえそうだ。

フォト=郡 大二郎/D.Kori ル・ボラン2019年12月号より転載

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