世界共通だったアバルトの愛し方「ABARTH DAYS 2019/アバルト・ディズ 2019」

嶋田智之
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イタリアン・イベントの参加車に見るアバルトとのつきあい方

2019年はアバルトにとって70周年のアニバーサリー。だから、今回はミラノ開催となる欧州最大の蠍フリークの集い「アバルト・ディズ」は、さぞ歴史的なモノやコトに力を入れたイベントになるのだろう……と思って現地入りしたら、拍子抜けした。

毎年恒例、FCA主催のアバルト・ディズ。今年は10月5〜6日にミラノのMINDを会場に行われた。コンテンツは山盛りだったが……。

FCAのヘリテイジHUBから数台の歴史的名車が持ち込まれ、ユーザーの数台と並ぶ展示コーナーはあったし、ここでお披露目された70周年記念の限定車(試乗記は“月刊イタフラ”にて)も様々な意味で自らの歴史へのオマージュを込めた仕立てになってはいたけれど、誤解覚悟で申し上げるなら「まぁ、その程度だったね」だ。イタリア各地を中心とした欧州の公認クラブなどから3000台以上のアバルトが参加していたが、100%に近いぐらいが2007年以降の新世代モデルたち。5000人を超える参加者たちの関心も違う方向に向いていた。

クラシック・アバルトの展示コーナーも会場内に設置。参加者たちは、その歴史的名車にもスマホやカメラを向けていたが……。

ひとつは、走ること。ミラノ万博の会場跡地とその周辺の駐車場や取り付け道路を利用した3㎞弱のクローズドコースが設けられていて、自分の愛車の走りを楽しんだり、アバルトが用意した最新ラインアップを試乗したりすることができたのだ。試乗コースに向かうクルマは常に行列だったから、10月5日と6日の両開催日合わせて3500台がコースインしたというのもすんなり頷ける。

もうひとつは、他のアバルトを観ること。カスタマイズは欧州ではかなりの少数派という印象があるが、この日の会場は全く別。ブランドの出自が“チューナー”だからか、ほとんどのクルマが何かしらの手が加えられた自分仕様だったりする。そうしたディテールやアイディアを熱心に観察したり写真に収めたりする人の何と多かったことか。自分のクルマいじりの参考にするに違いないのだ。
走ることが好き。いじることも好き。アバルトとのつきあい方は、万国共通なのだな、と強く感じた。

フォト=嶋田智之/T.Shimada、FCA ル・ボラン2019年12月号より転載

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