ランドクルーザーの世界販売が1000万台を突破

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68年の歳月をかけて大台超え。紛争地のニュース画像で多く映される悩みも

トヨタを、というより日本を代表するクルマとして世界の道を走るランドクルーザー(ランクル)が、累計販売1000万台を突破。ランクルの前身となるトヨタジープBJ型が1951年に発売されて以来、68年を経て大台を超えたもので、量販車のカローラが2016年で達成した1000万台を、じわじわと4倍以上の月日をかけて売ったことになる。

ランドクルーザーの名が与えられたのはトヨタジープが発売された3年後の1954年のことで、オリジナルのウイリスジープおよび国内でライセンス生産されていた三菱ジープとの混同を避けるための改名だった。この初代モデルのコードネームは20系で、1960年にはロングセラーの40系、1967年にはロングボディの55系が追加され、それ以降、四駆愛好者の間でランクルはコードネームで呼ばれるようになっていく。

現在は約170の国と地域で販売されており、年間のグローバル販売台数は約40万台とされる。

ラダーフレームに前後リジッドサスペンションという構造を踏襲し、1985年に登場したワゴンから前輪にコイルスプリングも使うなど乗用車的な味付けがなされたが、その堅牢さ、頑丈さは変わらない。中東の紛争地の映像などでランクル・ピックアップの荷台に重機関銃を載せた姿を見ることもあるが、それも頑丈さゆえ。悩ましいところではあるがランクルに罪はない。
トヨタ随一のロングセラーカーであるランクルは、これからも世界の道を走り続けることになるのだろう。

ル・ボラン2019年12月号より転載

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