美しい国を、愛しいクルマで
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FILE.23 兵庫県 淡路サンセットライン(明石海峡大橋~兵庫県道31号) 編
全国のヤナセから試乗車を借り、ドライブに出かける本企画。今回訪れたのは兵庫県の淡路島。四国と本州の中継地点となる淡路島は、移動の要所としてだけではなく、のんびりとしたドライブが楽しめるドライブスポットでもある。秋の始まりに、グルメとノスタルジーを求めてクルマを走らせた。
阪神高速3号神戸線から神戸淡路鳴門自動車道が通る明石海峡大橋で淡路島へ。最初の淡路ICで降りてから、西側の海沿いを走る淡路サンセットラインで南へ向かってクルマを走らせた。今回立ち寄った伊弉諾神宮や洲本城などは島の中央から東側にあるので、県道や広域農道など様々な道でアクセスした。
牧歌的な雰囲気が味わえる淡路島ドライブ
日本最古の歴史書「古事記」に記された天地創造の物語、「国生み神話」では、日本で最初に誕生した島が淡道之穂之狭別島、すなわち淡路島とされる。近年、伊弉諾神宮やおのころ島神社など国生み神話ゆかりの場所は、県外の歴史ファンのみならず、国外からも多くの観光客が訪れるが、ドライブスポットとしても実に心地よい島なのだ。
高さ21.7mの鳥居を持つおのころ島神社。平安神宮、厳島神社と並び日本三大鳥居のひとつに数えられる。
四国と淡路島を結ぶ大鳴門橋が1985年、本州と結ばれる明石海峡大橋が1998年に開通。昭和生まれにとっては、つい最近の出来事と言いたくなってしまうが、淡路島のノスタルジックな雰囲気やのんびりとした空気は、どこか昭和的。今回はヤナセ 西宮支店でメルセデス・ベンツC 200 Laureus Editionをお借りして淡路島ドライブへ繰り出した。
海に向かって緩やかに広がる丘陵部に一面の花畑が広がる公園、あわじ花さじき。8月中旬から11月上旬までの期間は、主にサルビアの花が咲き誇る。
走り出してすぐ、旅のハイライトは訪れる。世界最長の吊り橋、明石海峡大橋で淡路島へと渡るのだが、午前中ならば四国方面への道は交通量が少なく、橋のスケールに圧倒されつつ、爽快に駆けぬけることができる。
西側の海岸線に沿って走る県道31号線は、淡路サンセットラインとも呼ばれ、瀬戸内海に沈む夕日を見ながら走ることができる。瀬戸内海は穏やかなため、写真のように夕日が金色の光の道を海面に映し出す。ドライブの帰り道、美しい夕日に出会うことができた。
橋を渡れば今回のメインロードの淡路サンセットラインが待ち受ける。その名の通り、夕暮れ時が最もドラマチックだが、昼間のドライブもまた味わいがある。あくまでも一般道なので、積極的なハンドリングを楽しめる道ではないけれど、信号機も少なく、緩やかな道はどこか牧歌的。ステアリングを握る両手と右足に神経を張り巡らせないリラックスドライブが楽しめるはずだ。特に南側の南あわじ市付近では、特産の玉ねぎを積んだトラックが行き交っているので、道はほんのりと玉ねぎの香りを漂わせる。これがまた食欲を刺激してくれ、地元の方オススメのご当地グルメ、淡路島バーガーを昼食にいただいた。厚くスライスされた玉ねぎと淡路牛のパティ、新鮮なレタスを挟んだハンバーガーは、野趣溢れながらもどこか上品な味わい。島の代表的な食材をひと口で楽しめるだろう。
ぜひご賞味いただきたい淡路島のご当地モノ、淡路島バーガー。玉ねぎが主役とも言えるハンバーガー。
さて、秋の始まりを感じさせる柔らかい日差しの午後、のんびりとドライブをしながら、事前の予定をひとつひとつ思い出してみる。パワースポットとしても人気のある日本発祥ゆかりの地巡り、洲本城からの絶景、スイーツが話題のカフェ。どれも心躍るプランだが、快適な旅を楽しめたのはメルセデス・ベンツCクラスの存在も大きい。主張し過ぎないデザインは日本の原風景が残る島の景観ともマッチし、室内空間は必要にして十分な容量を保ちながら、快適性を与えてくれる。そんな芸当をさらっとこなし、旅を楽しませてくれるのもまた、メルセデスの魅力なのだと気づかせてくれた。
洲本城は大永6年に築城。天守周辺からの眺めは淡路島百景や洲本八景に指定される。