プロドライバーの助手席でグランプリ期間中のサーキットを堪能!
F1ドライバーをはじめとするプロのレーシングドライバー達のドライブにより、スーパースポーツカーでサーキットを走行するというイベントが「フォーミュラ1 ピレリ ホット ラップ(Formula 1 Pirelli Hot Laps)」だ。2018年より各グランプリで行われており、今回鈴鹿サーキットで行われた日本GPでは、アストンマーティンがDB11やヴァンテージ、メルセデスAMGがAMG GT、マクラーレンが720Sと600LTなど、各2台ずつのモデルが用意されている。
こちらは通常、グランプリの招待客やパドッククラブで別途ピレリ ホット ラップを購入した観客、もしくはサーキットの抽選等で当選した一般客が体験できるものであるが、今回はピレリジャパンのご厚意により、幸運にもメディア枠で参加することができた。
当日、F1のチーム関係者やドライバーが集まるパドックには、そこにはメルセデスAMG、アストンマーティン、マクラーレンの6台のモデルがずらりと並べられ、その眺めは壮観。いやがおうにも気分が盛り上がる。
ピレリ ホット ラップ専用の受付で誓約書にサインを済ませると、乗る車両のカーNo.と順番が記されたクレデンシャルを渡される。ブリーフィングが行なわれた後、いよいよコースへと移動だ。
鈴鹿サーキットの本コース上には、カーNo.が記されたボードが置かれ、さながら簡易ピットロードの様相。今回体験できたのはアストンマーティンDB11で、パワーユニットには最高出力639ps、最大トルク700Nmを発生する5.2L V12ツインターボを搭載、組み合わされる8速ATはリアアクスルに配置されるトランスアクスルレイアウトを採用し、0-100km/h加速3.7秒、最高速度334km/hというパフォーマンスを披露する。装着されるタイヤはもちろん「ピレリPゼロ」だ。
ドライバーは運がいいとF1ドライバーが担当する場合もあるのだが、DB11はかつてイギリスのツーリングカー選手権で活躍していたサイモン・ディキンソン。自分の順番になり早速助手席に乗り込んだ。
サイモンと挨拶を済ませたら、彼はすぐさまロケットのようなスタートでDB11を全開加速させる。自分が5人目に乗ったこともあり、もうすっかりタイヤも温まっているだろうから、ジョークのつもりで「タイヤの温度はグッドだったよ」を話しかけてみたのだが、ワタクシのつたない英語力に加え爆音でよく聞き取れなかったのか、会話は噛み合わず(汗)、サイモンはDB11の説明をしながら1~2コーナーを抜けていく。
ここで驚いたのは彼のスムーズかつ早い走りだ。続くS字はリズムよくステアリングを切り、クルマのグリップ限界ギリギリのところを攻めている。自分自身プロのレーシングドライバーの隣は何度も経験しているが、たいていは同乗者を喜ばすため、派手な走りをしがちなもの。しかししっかりとスムーズな走りに徹しているのは、まさにプロの技。
最後シケインのフルブレーキングでも極めて安定しており、DB11のスタビリティ、ピレリPゼロのグリップ、そしてドライビングテクニックにより、安心して助手席でのドライブを楽しむことができた。
グランプリ期間中にサーキットをスーパースポーツで体験できるこの「フォーミュラ1 ピレリ ホット ラップ(Formula 1 Pirelli Hot Laps)」。そうそう簡単に参加できるものではないが、まさにエンターテイメント性抜群のイベントと言えるだろう。
※ピレリホットラップのイメージ動画はコチラ
取材協力=ピレリジャパンhttps://www.pirelli.com/tyres/ja-jp/car/homepage