【2019 フランクフルト・モーターショー】ブース編その2(BMW、MINI、ALPINA、AUDI)

AUDI/アウディ

RS7 SPORTBACK/RS7 スポーツバック ■World Premiere

専用デザインに加え48Vシステムも採用

第2世代に生まれ変わったA7スポーツバックの“RS版”で、流麗な5ドア・クーペボディに4L V8ツインターボ・エンジンを搭載。最高出力は600ps、最大トルクは800Nmを誇る。48Vマイルドハイブリッドの採用もトピック。専用パネルを多用した迫力あるデザインだ。

Q3 SPORTBACK/Q3スポーツバック ■New Model

国内導入が待ち遠しいミドルSUVクーペ

Q8に続くアウディSUVクーペの第2弾は、ヨーロッパでは発売済みの新型Q3をベースに、よりスポーティで軽快なデザインが与えられたQ3スポーツバック。現地では1.5TFSI、2.0TDI、2.0TFSIをラインナップ。来年中ごろにも日本上陸を果たす見込みだ。

A1 CITYCARVER/A1シティカーヴァー ■World Premiere

都市生活にも最適な小型クロスオーバー

ヨーロッパではモデルチェンジ済みのA1スポーツバックをベースに、クロスオーバーモデル風のカスタマイズを施したA1シティカーバー。サスペンションの変更で35mm、タイヤのサイズアップで5mmほど高くなり、最低地上高はA1スポーツバックより40mmアップだ。

AI:TRAIL QUATTRO/エーアイ・トレイル・クワトロ ■Concept Car

次世代EVコンセプトはまるで惑星探査車

次世代アウディのコンセプトカー“AI”ファミリーの第4弾を初公開。自動運転機能と優れた走破性を備えたオフロードEVで、特徴的なキャビンはフロントウィンドーからルーフにいたるまで広範にガラス張りとされている。駆動方式は各車輪の近くに合計4基のモーターを備えたクワトロで、最高出力は320kw、最大トルクは1000Nm。充電インフラが存在しない地域での使用を想定して航続可能距離は400~500kmを目標としている。

Q7/Q7 ■New Model

フルサイズSUVがフェイスリフト

最新のSUVファミリーと共通の言語でフェイスリフトを受けたQ7。ドイツ国内では3L V6 ディーゼルが2種、3L V6ガソリン1種がまずデビュー。いずれもマイルドハイブリッド搭載だが、追ってV6 TFSIのプラグインHVや高性能なSQ7 TDIが登場する。

RS 6 AVANT/RS6 アバント ■New Model

最強パワートレインで600psの快速ワゴンに!

RSといえば初代のRS2を筆頭にアバント(ワゴン)の存在を忘れるわけにはいかない。RS6はRS7と共通の4L V8ツインターボ+マイルドハイブリッドを搭載。600psのパワーで0→100km/h加速は3.6秒、0→200km/h加速は12秒で走りきる。

INTERVIEW:03 Hans-Joachim Rothenpieler

アウディAG 技術部門取締役
ハンス-ヨアヒム・ローゼンピラー氏

レベル3自動運転は完成済み、安全性の実証だけが課題です

「アウディの未来は“電気”とともにあり、バッテリーや電気モーター、制御系などの進化に伴って車両の性能は向上するでしょう。もうひとつ大切なことは、電動化によってアウディのダイナミック性能がさらに強調される点にあります。e-tronは電動化されたクワトロを採用していますが、エンジンを用いた4WDと異なり、個々の車軸のトルクを幅広く、精密に、そして瞬時に制御できます。この結果、ドライビング・ダイナミクスの点では従来のクワトロを上回ることも可能です。いっぽう、新型A8にはレベル3自動運転を搭載する計画でしたが、法整備などの影響で遅れています。これを実現するには、自動運転技術の安全性が99.9996%以上であることを自動車メーカーが自ら実証しなければいけません。すでにセンサー類やアクチュエーターなどは完成していますが、認証が得られずに製品化できないのはこのためです。アウディは今後もさらに持続可能で魅力的なクルマ作りに取り組んでいきます」 (大谷達也)

リポート=大谷達也/T.Otani 竹花寿実/T.Takehana 桃田健史/K.Momota フォト=佐藤靖彦/Y.Sato ル・ボラン2019年11月号より転載

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