ドロ沼度が高い魔性のターボモデル、アルピーヌV6&フィアット・ウーノ【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

フィアット初のガソリン・ターボ車に、
飛び込む勇気はあるか!

さてもう1台のウーノ・ターボは、塗装にヤレはあるものの、コンディションはなかなか良い。前期型では1301ccの直列4気筒ユニットにIHI製タービンとインタークーラーを備え105HPを発揮するが、今回取り上げた後期モデルでは排気量は1372ccへと拡大され、最高出力も116HPとなっている。敷地内を多少動かした程度ではあるが、機関は好調だった。

基本デザインはパンダと同じくジウジアーロが手がけており、グラスエリアの広さからも想像出来るように居住性は高い。サイドシルに入る“TURBO i.e.”が高性能モデルの証だ。

実はウーノ・ターボはフィアット初のガソリン・ターボという歴史的なモデルであり、フィアット好きであれば一度経験することをオススメしたい。そこから抜け出すことが出来るかは、本人の覚悟次第だが……。

レザーパッケージモデルで、黒をベースに赤を挿し色としてまとめられたインテリア。使用頻度の高いドライバーシートの表皮にヒビが見られるが、簡単にリペア可能だ。リアシートにはあまり使用感がなく、総じてコンディションは良い。

フランス & イタリアのターボ車はトラブルが起きやすい、なんて言葉を広めるのではなく、しっかりメンテナンスしたクルマは壊れない、を実践したい方にぜひ購入していただきたい。整備書片手に、メカニズムや構造を学びながらクルマ趣味を楽しむのも一興だ。もちろん予算に応じて、今回取材に協力いただいたエーゼットオートで仕上げることも可能だ。

フロントに横置きされた直4エンジンは最高出力116HPを誇る。トランスミッションは5速M/Tだ。手動のサンルーフ付き。

1994 FIAT UNO 1.4 TURBO ie

車両本体価格●798,000円

ホットハッチ度 ★★★★

レア度 ★★★★★

ドロ沼度 ★★★

生産から20年以上が経過し、見る機会がめっきり減ったウーノ・ターボ。1トンを軽く下回る軽量ボディと、ターボ過給が立ちあがった瞬間の気持ち良さはガンガン乗って楽しみたい。リアシートの居住性が高いため、使い勝手の良さも大きな魅力だ。タイミングベルトは交換済み。

【SHOP INFORMATION】
エーゼット オート横浜
住所:〒146-0093 神奈川県横浜市都筑区東山田町894番地
電話:045-534-9111
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:前田恵介/Keisuke MAEDA カー・マガジン456号(2016年6月号)より転載
2019/07/30 07:00

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