コンパクトなのに使い勝手は超優秀! シトロエンのSUV第二弾「C3エアクロスSUV」がデビュー

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大ヒットのC3のSUV版

プジョー・シトロエン・ジャポンは、7月16日(火)、創業100周年を迎えたCITROËNから、コンフォートを打ち出したシトロエンのSUV日本市場投入第二弾「C3 AIRCROSS SUV(C3 エアクロス SUV)」を全国のシトロエン販売店にて発売を開始すると発表。そのメディア向けの発表イベントを7月17日に東京・晴海のシトロエン中央ショールームにて開催した。

シトロエンの2019年ビジネス中間報告会も兼ねたこのイベントでは、冒頭に代表取締役社長のクリストフ・プレヴォ氏から2015年と2019年の上期を比較すると、83%販売が増加、C3に関しては、2014~16年の旧型と2017~19年の新型で、月当たりの平均販売台数が3倍以上上回っているとのことだ。これは新世代シトロエンのアバンギャルドなデザインが支持されているとともに、ディーラーネットワークの再構築が功を奏していると説明。今後ディーラーネットワークをさらに進化させていくという。

続いてプレゼンテーションを行ったのは、グループPSAのインド・パシフィック地区統括本部長のエマニュエル・ドゥレ氏。ドゥレ氏は、今年100周年を迎えたシトロエンの名車を振り返るとともに、今も昔もシトロエンは常に革新的なプロダクトを生み出してきたと解説。現在PSAグループはプジョー、シトロエンは、DS、ヴォグソール、オペルの5ブランドで構成されているが、昨年シトロエン単独での世界販売は104万6000台、欧州では82万5000台のセールスを記録、5年間で28%進捗した成功しているブランドであると述べた。また年間800万台まで成長すると予想されているインド市場に2020年から進出すると明言している。

プジョー・シトロエン・ジャポンのマーケティング部プロダクトマネジャーの水谷昌弘氏は、後発ながらシトロエンがsuv市場に参入することに際して、きちんとユーザー調査を踏まえた上での導入であると説明。その後c3エアクロスsuvの商品に関するプレゼンテーションが行われた。

C3エアクロスSUVは、全長4160×全幅1765×全高1630mm、ホイールベース2605mmと、国内でも取り回しがしやすいコンパクトなサイズが魅力のモデル。エクステリアはシトロエンのマークであるダブルシェブロンをあしらったグリルの両側に超薄型のデイタイムランニングライトを配し、その下にヘッドライトをドライビングライト風に配置したフロントフェイスや、各部のアクセントカラー、力強く安心感をあたえるショルダーラインとサイドの造形、3Dエフェクトのテールライトなど、最新のシトロエンのデザインコードをさらにモダンにコンパクトにSUVにまとめ上げている。

インテリアも現代シトロエンのデザインコードをSUVにアレンジしたものとなっており、ざっくりとした手触りのファブリックが、シートのみならずインスツルメントパネルとアームレストにも丁寧に貼り込まれ、リラックスできる移動空間を生み出している。またステアリングホイールやエアアウトレット、シートにはエクステリアのカラーパックと同様にアクセントカラーが配され、華やかさもプラスされている。

一方でユーティリティも優れており、リアシートは6:4分割可倒式でスライドとリクライニングが可能。中央席はセンターアームレストとしても使うことができる。このリアシートは左右独立して前方に最大までスライドさせるとクラス最大級520Lのラゲッジルームが出現。ラゲッジ下のフロアボードは2段階の約12cmの高さ調整が可能で、折り畳んだシートバックの高さに合わせれば段差のない使いやすいスペースとなり、リアシートをすべて畳めば天井までの最大容量は1289Lとセグメント最大級の容量を誇っている。さらに助手席を倒せば約2.4mの長尺物を積載することも可能だ。

センターコンソールの高い位置に配された7インチタッチスクリーンは、Apple CarPlay、Android Autoに対応するスマートフォン接続機能も搭載。USBケーブルを接続するだけで対応ナビゲーション/マップアプリやオーディオアプリを直感的に使用可能、音声コントロールにも対応しているほか、スマートフォンのワイヤレス充電エリアも設置されている。

パワートレインはすでにC3でも好評を博しているPureTech 1.2L 3気筒ターボを採用。110ps/205Nmのパワースペックで低回転域から豊かなトルクを発揮、スタート&ストップシステムも装備し、アイシン・エイ・ダブリュ製電子制御6速ATとの組み合わせで、WLTCモードで燃料消費率14.7km/ℓと燃費性能も優れている。

C5 AIRCROSS SUVに続き、C3 AIRCROSS SUVにもグリップコントロールが装備。これは長年のシトロエンが培った駆動力制御、車輌運動制御のノウハウを活用したトラクションコントロールの進化版ともいえる機能で、路面状況に合わせて様々なアルゴリズムを組み合わせ、パワートレインやブレーキを統合制御する。トラクションの最適化を行い走破性を高めるもので「ノーマル」「スノー」「マッド」「サンド」「オフ」の5つのモードを備えている。

Copyright Wiiliam CROZES @ Continental Productions

このようにC3のデザインアイコンを巧みにアレンジしながら、SUVルックに仕上げたC3エアクロスSUV、果たしてC3級のヒットを飛ばせるかどうかに注目したいところだ。

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