本格ピュアEV、「ホンダe」のパフォーマンスは?

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150psモーターで後輪を駆動。低重心設計や50対50の前後重量配分などによって走りの質にも注力

ホンダ・ヨーロッパは7月2日、2019年後半に市販型の生産がスタートする新型電気自動車「ホンダe」のパフォーマンスについて、プロトタイプの基本スペックを明らかにした。

ホンダeには最大で150psの最高出力、300Nmを超える最大トルクを発揮するモーターを搭載。35.5kWhのリチウムイオンバッテリーはクラス最小のコンパクトサイズが特徴で、1回の満充電で200km以上の航続距離を実現する。このバッテリーは、急速充電設備を使用すれば30分で80%の充電が完了できるものだ。

ホンダeは、ドライビングパフォーマンスにも注力されて開発が進められている。プラットフォームは専用開発された「ホンダeプラットフォーム」で、車両の重心は路面からわずか50cmの低さを誇り、ボディの前後重量配分は50対50に設定。さらにボディはコンパクトサイズながらワイドで、前後のオーバーハングは短い。走行安定性とハンドリング性能の最適なバランスを提供すると、同社は説明している。

搭載されるモーターは後輪を駆動。これによりステアリングの操舵角を大きく取ることが可能となり、約4.3mの最小回転半径を実現する。サスペンションは4輪独立式のマクファーソンストラットを採用。快適で洗練された乗り心地は、ボディサイズがより大きいモデルをベンチマークにしているという。一方で、「スポーツモード」にすればステアリングやサスペンションの設定がよりダイナミックとなるほか、アクセルレスポンスが速くなり、よりスポーティな走りを実現する。

ホンダeは、昨今発売されている電気自動車にも採用されている、いわゆるワンペダルドライブが可能だ。ホンダでは「シングルペダルコントロール」と呼ぶが、踏んでいるアクセルペダルを離すと自動回生ブレーキが働いて減速する。

ホンダ・ヨーロッパではそのほか、ホンダeに採用される技術として「サイドカメラミラーシステム」の搭載をすでに予告している。

ボディサイドには一般的なミラーに代えて小型のデジタルカメラを装着。そのカメラで撮影された映像をインパネの左右に設置された6インチスクリーンに映すことで、後側方の状況を確認する。ドライバーは「通常の視野」と「広い視野」から任意に選択でき、一般的なドアミラーと比べて「通常の視野」では約10%、「広い視野」では約50%も死角を減らすことができる。

「サイドカメラミラーシステム」は、雨天時にもカメラレンズに水滴がかからないように設計するなど、天候に左右されずに自車の後側方を確認できるが、メリットはそれだけではなく、フロントドアの「ポップアウト」ドアハンドルなどと合わせて、車両の空気抵抗を大幅に低減させることが可能だ。ホンダの説明では、従来のドアミラーやドアハンドルを採用した場合と比べて、空気抵抗が90%削減され車両全体では約3.8%改善。“電費”の低減に大きく貢献するほか、走行中の風切り音も大幅に減少するという。

ホンダeの市販モデルは2019年後半に発表される予定で、欧州市場ではイギリス、ドイツ、フランス、ノルウェーでオンラインによる優先予約注文を受け付ける予定だ。ちなみに欧州市場で販売するホンダ車は、2025年までにすべてのモデルに電動パワートレインを採用する計画だ。

 

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