SUVユーザーにぜひとも試してもらいたい専用タイヤ
トーヨーのフラッグシップモデル「PROXES」シリーズの「プロクセス・スポーツ」は、全方位にバランスのとれたウルトラハイパフォーマンスタイヤだ。このたび、同モデルにSUV専用モデルが追加されたので紹介しよう。
欧州市場をメインターゲットに開発されたプロクセス・スポーツは、市場の要求に応えウェット性能の高さに定評がある。そのプロクセス・スポーツシリーズにSUV専用タイヤが登場した。ポイントは4本の縦溝を主体とするリブデザインを採用し、オンロードに主眼を置いたものとなっていること。加えて、いかにもドライのハンドリング性能と静粛性が良さそうなトレッドデザインが特徴だ。用意されているタイヤサイズは17〜22インチまで19サイズあり、ミドル〜プレミアムSUVがターゲットだ。SUV専用設計を謳うだけあって、タイヤ構造はレーヨン2プライ(2枚重ね)のタイヤケース(骨格)に、高剛性のベルトを巻くことで補強し、高速走行時のタイヤ変形を抑え操縦安定性を高める設計となっている。また、ビードフィラーは高剛性化が図られ、重量級SUVのオンロードでの走りの性能を引き出し、操縦安定性を向上させている。
プレミアムSUV用タイヤとして優れた操縦安定性能を実現するため、トーヨータイヤ独自のコンピューターシミュレ−ション技術を駆使し、タイヤの挙動や構造にアプローチして最適化を図っているという。
ハイパフォーマンスセダン用のプロクセス・スポーツがシングルプライで、プライの折り返しを高くしたハイターンアック構造にして操縦性を高めているのと比べ、ケースの剛性の出し方から専用設計になっていることが分かる。それと同時にサイドウォールの形状を工夫して転がり抵抗の低減を図っているのも特徴のひとつだ。コンパウンドの特性との相乗効果で優秀な低転がり性能を発揮する。コンパウンドは、トーヨータイヤ独自の材料設計基盤技術であるナノバランステクノジーを駆使して新開発。ウェットグリップ性能の向上と低転がり抵抗化を両立している。
プロクセス・スポーツSUVでは非対称パターンを採用する。インサイド側は、ドライ路面で最大限にトラクション性能を得るために「トラクションリブ」とし、アウト側は、「高剛性リブ」によりグリップ性能を保持する。
タイヤグレーディングでは全19サイズでウェットグリップが最高ランクのaを獲得している。また、転がり抵抗は17サイズがAを獲得(残り2サイズはB)。ちなみにプロクセスT1スポーツSUVに対して転がり抵抗は4%低減(255/55R18 109Y)。100Km/hからのウェット制動比較でも、同じくプロクセスT1スポーツと比べ7%短縮しているという。ドライ&ウェットの操縦性に軸足を置き、低転がり性能も備えるプロクセス・スポーツSUVは、ぜひ注目して欲しいSUV用タイヤといえる。
トーヨータイヤ・プロクセス・スポーツSUV
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