ルノー・シュペール5、それはパリ、ではなくバカラの時代【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

毎日乗って上質を体感できる魅力的な1台

バカラとGLの価格差はどこかというと、先述のエンジン、そして豪華な内装だ。シートは全て本革使用となり、内装もベージュで統一されている。適度な張りと背中を面で包み込む感覚は、クラスを超えた仕上がりと断定できる。たとえ長時間の移動でも疲れは最小で済むだろう。現車は、シート表皮に多少ヒビはあるが致命的なダメージは見られない。その他、バカラの専用装備として、当時のフラグシップモデル25と同じくリアのパーセルシェルフが、パーソナルクローゼットとなることも挙げられる。
ブラウンアラビカのシックな外装色を纏った小さな上級車。気兼ねなく、毎日乗ってその上質を体感できるとなれば魅力的この上ない1台だ。

クラスを超えた上質な空間:バカラ最大の特徴といえる上級な内装。フロントだけでなく、リアも本革シートとなる。秀逸なデザイン、そしてクッションの厚みも確保されているため、ロングドライブでも疲れを感じさせない。シート表皮に多少のヒビはあるが修復可能な状態だ。

バカラらしさは細部にも:25と同じくリアのパーセルシェルフが、パーソナルクローゼットとなるのはバカラの専用装備。リアシートのバックレストは40:60の分割可倒式で、座面も可動式と凝ったもの。

小キズはあるがオリジナルをキープ:ガリ傷はみられるものの、オリジナル・ホイールを履いていることは歓迎すべきポイントだ。タイヤサイズは前後とも165/65R13となる。スペアタイヤはフルサイズが用意されている。

1989 RENAULT 5 BACCARA

車両購入価格:780,000円
スモールリッチ度 ★★★★
クラスレス度 ★★★★
ドロ沼度 ★★★

全長3590mm、全幅1590mmというコンパクトボディだが、上級モデルと同じ本革シートを奢るなど、クラスを超えた装備が魅力。インジェクションモデルはたまに見かけるが、キャブ時代のバカラはなかなかレア。ブラウンアラビカのシックな外装色も好印象だ。

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Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:澤田和久/Kazuhisa SAWADA カー・マガジン465号(2017年3月号)より転載

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