280TEもそろそろヒストリックモデルの仲間入り【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

距離を延ばすほど体に馴染み長い付き合いを予感させる

受け継がれるステーションワゴン:S123と3世代後のS211。ディサイズは全長、全幅ともひと回り程大きくなったが、ラゲッジスペースに限れば123の方が広いかも、とは211オーナー談。国産メーカーでは下火となりつつあるが、ヒストリックメルセデスのステーションワゴンは今なお根強い人気を持つ。

そんな使いやすさを持ちつつ、長距離移動が得意な点も大きな魅力だ。体を包みこむようなふっかり系ではなく、椰子繊維の座面シェルとスプリングを組み合わせたコシのあるシートが気にいればロングツーリングはより楽しくなる。また2.8L直6エンジンのトルクは豊かで、高速の合流や追い越しも難なくこなしてくれるのが嬉しい。特徴的な変速ショックもむしろ心地良いくらいで、試乗では現代の交通状況に置いても不安のない走りを披露してくれた。

エントリーモデルとは思えぬ体躯:当時のメルセデスでは最もコンパクトとはいえ、全長4725mm、全幅1785mmと堂々としたサイズをもつ。ラゲッジ容量は、リアシートを立てた状態でも十分だが、2分割可倒式のシートを倒せば長物も楽々飲み込む。ルーフレールも備わるため、さらに容量が必要な方の要望も満たしてくれるはずだ。

生産終了から30年以上が経過し、ヤングタイマーというよりもヒストリックメルセデスの仲間入りを果たしつつある123シリーズ。趣味車として、またファミリーカーとしても楽しめる稀有な存在に光が当たる頃合いだ。

タイムレスな使いやすさ:大型の時計を備えたお馴染みのメーター類は、加飾とは無縁で視認性を第一に考えたデザインだ。ダッシュを覆うパッドの状態は非常に良い。ナルディのステアリングはノンオリジナル。特徴的なウッドパネルのコンディションも上々だ。ファブリックのシートに破れなどは見られず、コシのあるクッションは長距離移動でも疲労は最小に抑えられる。

1984 メルセデス・ベンツ280TE

車両本体価格:ASK

メルセデス度 ★★★★
実用度 ★★★★★
ドロ沼度 ★★

良い物感が溢れつつも、気兼ねなく使える耐久性も兼ね備えており、ステーションワゴンとしての使い勝手だけでなく所有欲も満たしてくれる。ファミリーカー、趣味を楽しむためのクルマとしても活躍してくれるはずだ。

【取材協力】

ナカオワークス 080-5652-6600

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:山本佳吾/Keigo YAMAMOTO カー・マガジン487号(2019年1月号)より転載

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