【国内試乗】「マツダ3プロトタイプ」鮮烈なデザインで攻める新世代マツダの狼煙

攻め込んでもスムーズにラインをたどれる操縦性は欧州Cセグメント車にひけをとらない

先代アクセラではカタログから消え、マツダ3で復活した2Lガソリンエンジン搭載車は、今回はセダンのみに試乗したが、停止からのフル加速時のエンジンノイズ(音圧)はディーゼルとあまり変わらない。だが、中速域の加速音はやはりガソリン車のほうが低く、ワインディング路の細かいコーナーでの立ち上がり時のアクセルに対するツキのよさもガソリン車に軍配が上がる。

写真はファストバック。スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーに連携する前席シートは調整幅が広く、サイサポートも備わる。後席の居住性も良好。

ボディ、シャシー、シート、タイヤなどを一元的に設計したスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーの効果は大きく、ガシッとした剛性感とは異なるが、低中速域では優しく軽快で、高速域でも安定感を保つ操縦感覚は従来のスカイアクティブ車を上回っている。今回は平滑なテストコース路面のみの走行だったのでロードノイズや乗り心地等の詳細なチェックはできなかったが、かなり攻め込んでもスムーズにラインをたどれる正確な操縦性は欧州Cセグメント車にひけをとらない。SPCCI搭載のスカイアクティブXは今年秋まで待たなければならないが、現行のガソリンおよびディーゼル車でもその進化を余すことなく体感できるはずだ。

荷室容量の記載はないが、67Lのゴルフバッグならファストバックは2個、セダンは3個収納可能という。両車とも後席シートバックは6:4分割可倒式だ。

15Sのベーシックグレード以外は18インチのアルミホイールが標準装備。グレー/ブラック塗装がモデルに応じて振り分けられる。

リポート:田畑 修/O.Tabata フォト:郡 大二郎/D.Kori  ル・ボラン2019年8月号より転載

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