【国内試乗】「マツダ3プロトタイプ」鮮烈なデザインで攻める新世代マツダの狼煙

田畑修
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2019/07/01 11:10

欧州Cセグメント車をロックオン!

日本の美意識に基づくデザイン、人間工学を徹底追求した走行性能などなど、独自のアプローチによるクルマ造りに邁進するマツダが、新世代商品の第一弾として打ち出してきたのがアクセラあらため「マツダ3」。斬新なデザイン、精緻なビルドクオリティなど実車を目の前にするだけでハッとさせられる仕上がりだが、では走らせてみた印象はー!?

線ではなく面で表情を作る手法はカーデザインの最先端。低いボンネット、弓なりのルーフライン、力強いCピラーなど見所は多岐にわたる。

今回ステアリングを握れたのは1.8Lディーゼル車と2Lガソリン車のみだったが、新型マツダ3ではこれらに加えてベーシックな1.5Lガソリン、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)の2Lエンジンと、4種類のパワーユニットが用意されている。一方で2.2Lディーゼル車はラインアップから消え、6速MT車も1.5L車とSPCCI搭載のスカイアクティブX(ともにファストバックのみ)に絞られている。

スポーティなファストバックに対してセダンは伸びやかなフォルムが印象的。全長差は200mmほどだが、実際にはそれ以上に見える。

ボディはファストバックと呼ぶ5ドアハッチバックと4ドアセダンが用意され、ともに先代アクセラに対してホイールベースは+25mm、全長はファストバックが10mm短く、セダンが80mm長く、全幅は変わっていない。ちなみに、海外仕様と統一したマツダ3の新車名は、マツダ新世代商品群第1弾をアピールする意味があり、今後、他車種も数字表記の車名にしていくかどうかは未定とのことだ。

マツダのデザインアイコンでもあるフロントエンドのシグネチャーウイングは、セダンがクローム、ファストバックがダークメタリックで区別される。

新生マツダ3の売りはなんといってもそのスタイリングと、いちから設計し直したというスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーにある。特にファストバックは前傾姿勢を思わせるクラウチングフォルムが強められ、太いCピラーの造形も相まってインパクトは大きい。一方のセダンも国産セダンとしてはかなり攻めた造形なのだが、ファストバックと並べるとコンサバに見えてしまう。だが、前後のデザインバランスがよく、流れるようなルーフラインも含めて飽きのこないスタイリングといえそうだ。ともにキャラクターライン(プレスライン)を使わず、大胆な曲面で仕上げたサイドの造形が特徴で、大径ホイールがよく似合うデザインといえる。

今回の試乗車は直噴の1.8L4気筒ディーゼル(下)と、ガソリンの2L4気筒(上)。注目のスカイアクティブXは今秋に追加設定。

まずは1.8Lディーゼルを搭載するファストバックを走らせたが、低速ではディーゼルとは思えないほど室内への侵入音が抑えられている。アクセルを強く踏み込んで加速するとさすがにディーゼル音が響くが、2000-2500rpm程度を保った巡航走行ではその音もグンと低くなる。室内の静かさはアテンザを凌ぎ、全グレードに標準装備される8スピーカーオーディオのサウンドの音を絞ってもしっかり聞き取れる。

低く水平基調のダッシュボード、シンプルで高品質なコクピット回りの造形は欧州勢をも凌ぐ。操作系の配置もよく吟味されている。

リポート:田畑 修/O.Tabata フォト:郡 大二郎/D.Kori  ル・ボラン2019年8月号より転載

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