履いているタイヤの差はあれどストッピングパワーはCX-8が優勢
MAZDA CX-8 XD 2WD L PACKAGE
加速:0.26G(★★★★☆)/ 減速:1.04G(★★★★☆)
2.2L直4ディーゼルターボは、マツダの主力ユニットであり、CX-8から新スペックが与えられ、最大トルクは450Nmに高められた。そのため、大きなボディをものともしない加速力を発揮し、パフォーマンスとしては十分だった。6速トルコンATとの相性は良く、エンジンは高回転域まで使えるが、できればクロスレシオの7速もしくは8速への多段化が望まれるところだ。ブレーキ性能には期待していなかったが、剛性感のある踏み応えで、初期のビルドアップも良好。ストッピングパワーは期待値以上で、いざという時に頼りになる。100→0km/h加速からの制動距離(ウェット路面)は39.5m。
PEUGEOT 5008 GT Blue Hdi
加速:0.29G(★★★★☆)/ 減速:0.98G(★★★☆☆)
プジョーの定番となる2ディーゼルターボを搭載する5008GT。トルク的にはCX-8に及ばないが、車重はCX-8よりも軽いため、感覚的には十分な加速フィールが得られる。気になったのはブレーキ性能。初期の制動力が不足気味で、強く踏み込んでいかないと、しっかりとした減速Gが得られなかった。とくに冷間時の効きが甘い。コンチ・クロス・コンタクトLX2というオールシーズンタイヤを履いており、少なからずその影響もあるだろう。ウェット路面ではまずまずの性能だと感じたが、直線制動ではサマータイヤに分がありそうだ。100→0km/h加速時の制動距離(ウェット路面)は43.1m。