レースで培ったノウハウが惜しみなく注がれた点が魅力のR.S.モデル
2001 ルノー・クリオ・カップ
車両本体価格:2,500,000円
役モノ度 ★★★★★
実用度 ★
ドロ沼度 ★★★★
ルノー・スポールのコンプリートカーを所有し、走らせる歓び。シングルシーター、シーケンシャルシフト……などサーキット専用らしく魅力的な言葉のオンパレード。走行シーンは限られるが、このクルマに限って言えばそこも魅力。車両価格は250万円+税で、整備メニューは要相談。
カップカーならではの出で立ち:エンジンはルーテシアR.S.に準じ、トランスミッションはシーケンシャルの6速。内装や遮音材は当然ながら一切なし。計器類は必要最小限でレブカウンターが特等席に陣取るのはレーシングマシーンならでは。シートは運転席のみで、車検非対応のヘッドガード付きフルバケットタイプだ。溶接されたロールケージはFIA規格に準じる。
憧れのシーケンシャル:剛性感たっぷりのシフターは手前がアップで奥がダウン。これを操作する姿をイメージするだけでも気分は昂る。ワイパーなどのスイッチが集約されたコントロールボックスは、シフター右に備わる。
2009 ルノー・メガーヌR26.R
車両本体価格:3,500,000円
役モノ度 ★★★★
R.S.度 ★★★★
ドロ沼度 ★★★
メガーヌF1チームR26をベースに、123kgもの軽量化を達成。ニュルでFF最速をマークした450台の限定モデルだ。とはいえ、動かすだけならM/T免許があれば問題なし。ただし速く走らせようとすれば、底が見えないほど奥深い。
クセのなさはむしろ驚き:エンジンは2リッターの直4ターボで最高出力は230HP。低速トルクがあり、ドッカンターボでもないためとても扱いやすい。トランスミッションはHパターンの6速M/T。エアコンも装着されているため夏場は暑くて乗れない、なんてことはなし。センターコンソールには、国内輸入1号車を示すプラークが張られている。
王道メニューで性能アップ:本来のリアシートスペースには4点式のロールケージとタワーバーが備わる。スペースこそ広いが、大きな荷物を積むことは難しい。フルバケと6点式シートベルトの組み合わせ。リアウインドーもポリカーボネイト製だ。
2001 ルノー・ルーテシアR.S.
車両本体価格:1,080,000円
レッドリストに掲載間近!? R.S.の走りと装備を今なお味わえる貴重なウリモノの極上のルーテシアR.S.は車両本体価格108万円+税。経年変化で色褪せやすいプラスチックパーツはリペイント済み。またボディペイントも2016年にガラス&モール類を外して純正色で丁寧に塗り直されている。
ダメージを受けやすいレザー×アルカンターラコンビのシートは擦れもなく、ショルダー部分にもダメージは見られない。ダッシュにもひび割れなし。走行距離3万8000kmを下回るというのも納得だ。動かさず長年眠っていたという訳ではなく、エンジンマウントやサブタンクなどは交換済みで、しっかりとメンテナンスされ各部整備済みが嬉しい。
【SHOP INFORMATION】
J.ENGINE(ジェイ・エンジン)
住所:埼玉県川口市東領家4-19-8/電話:048-225-5040/営業時間:10:00-18:00/定休日:火曜日(月曜日が祝日の場合は月曜休みで火曜日営業)
Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:山本佳吾/Keigo YAMAMOTO カー・マガジン478号(2018年104