気軽に薦めたくなるコンディションのMGB【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

英国製オープンはいつでも迷わず買い!

エンジンは1.8リッターのOHVユニットで、トランスミッションはO/D付きの4速M/T。エンジンルームに残る日本レイランドのプレートには昭和56年デリバリーとあった。

セルを捻ると1発でエンジンは目覚め、アイドリングも安定していた。スロットルペダルを煽る必要はなくクラッチを繋ぐと、すっとタイヤは転がり始める。ステアリングから伝わる路面の情報は正確で、当然ながら勝手に進路が右や左へ逸れていくこともない。1.8LのOHVユニットは淀みなく回り、ワインディングに連れ出してもっと回してみたい欲望にかられたが、それは次のオーナーに与えられた特権だ。

ラゲッジスペースは広く取られているため、フルサイズのスペアタイヤを積んでいても余裕がある。写真ではオリジナルのロスタイル・ホイールを履いているが、ワイヤーホイールに交換予定とのこと。

ヒストリックカーのマイルストーンともいえるMGB。旧車を語る上で自身の基準車として迎えることも、パーツを取り寄せて整備を覚えることも、もちろんイベントに参加して楽しむことも出来る。ヒストリックカーのエバーグリーン、自信を持ってお勧めできが、惜しむらくは100ドロ特別版のトップを飾るには王道過ぎてひねりがないことだ。

1980 MGB

車両本体価格:1,350,000円

【編集長の傍からヒト言】
このMGBは、よいね。だいたいイマドキ100万円とちょっとで、由緒正しい英国製オープン2シーター・スポーツが手に入れられるなんて、夢の様な話じゃないですか。白いボディに黒いハードトップも素敵。この際左ハンドルであることは気にしない。維持だって問題ないよ、迷わずGO!

【問い合わせ】

ナカオワークス 080-5652-6600

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:佐藤亮太/Ryota SATO カー・マガジン473号(2017年11月号)より転載

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