システム総合で367ps/500Nmを発揮。5.3秒の0-100km/h加速と40km以上のEV航続距離を実現

5月21日、アウディはQ5のラインアップにプラグインハイブリッドパワートレインを搭載した「Q5 55 TFSI eクワトロ」を設定したと発表した。市場への導入は2019年の第3四半期からの予定で、ドイツでの販売価格は6万450ユーロ（約741万円）を予定している。

ハイブリッドパワートレインは、252ps/370Nmを発揮する2L直列4気筒ターボエンジンと140ps/350Nmを発する電気モーターの組み合わせで、システム総合では367ps/500Nmを引き出す。トランスッミッションはデュアルクラッチの7速Sトロニックで、クワトロシステムによって4輪を駆動する。

367ps/500Nmのスペックは伊達ではなく、0-100km/h加速を5.3秒でこなす加速性能が与えられ、最高速は239km/hをマークする。その一方で、47.6km/Lのハイブリッド燃費（WLTPモード最高値）を実現し、40km以上をゼロエミッションで走行することが可能となっている。ちなみにEV走行時の最高速度は135km/hに届くという。

104個のセルで構成するリチウムイオンバッテリーはラゲッジルームの床下に搭載。バッテリーは381Vの電圧で14.1kWhのエネルギーが蓄えられる。走行モードは「ハイブリッド」と「EV」に「バッテリーホールド」を加えた3モードで、バッテリーホールドはバッテリー電力を消費せず、温存しておくためのモードになる。

バッテリーの充電は400V/16Aの産業用コンセントを使えばフル充電を2時間半で完了できる。また、220V仕様の家庭用コンセントにも対応しており、この場合は6時間で完了する。

Q5 55 TFSI eクワトロには、プラグインハイブリッド（PHEV）パワートレインのほか、18インチ5スポークホイールやスポーツシート、コンビニエンスキーといったアイテムが装備されているほか、Sライン仕様の前後バンパーやダーククロームのシングルフレームグリルが採用され、スポーティに仕立てられている。

「アウディコネクト」のサービスは、スマートフォンの「myAudi」アプリで使用できる。これにより、バッテリーの状態を車外からでも確認できるほか、車両が充電プラグに接続されている状態なら、充電をタイマー設定することや、乗員がクルマに乗る前にエアコンやシートヒーターなどを作動させることが可能だ。