セーフティ優先のメルセデス&スポーツ性重視のBMWの最終対決結果は?【清水和夫のDST】#88-4/4

セーフティ優先のメルセデス

MERCEDES-BENZ S560 4MATIC LONG

●操縦安定性:★★★★☆

●平均通過速度:69.83km/h(2回平均)

メルセデスとBMWの考えの違いが明確に結果として表れた。約20年前、Aクラスの横転リコール以来、ESPの生みの親であるメルセデスは徹底して安全にこだわってきたが、その思想はSクラスにも受け継がれている。最初の急なステアリング操舵で、ブレーキ制御を強めに行ない、車速を確実に落とすプログラムが印象的だった。絶対安全の思想でESPを作り込んでおり、なにがなんでも安全を確保するという強い理念が伝わってきた。テスト中何度も体験したプレセーフサウンドは、スピーカーから「ガッー」と壊れたラジオのような物凄い音を出し、エアバッグによる鼓膜傷害を考慮した技術。

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2018年3月号より転載

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!