街道ひとくちメモ
江戸時代に始まった銀の採掘のため、高田藩が切り拓いた街道。道のりは25kmほどだが、険しい山道のため、途中に8つの宿場が作られた。現在の国道352号・枝折峠越えがこのルートをほぼ忠実にトレース。県境を越えた福島県檜枝岐側は樹海ラインとも呼ばれる。
トラベルガイド
01【泊まる】
越後駒ヶ岳山麓の一軒宿
ランプの宿 駒の湯山荘(らんぷのやど こまのゆさんそう)
大湯温泉の奥、国道352号から分岐する山道の行き止まりにある一軒宿。自家発電のため館内の照明はランプが主体となっている。自慢の温泉は毎分2トンという豊富な湯量を誇り、混浴の露天と内湯、女性専用の露天と内湯、2カ所の貸切露天などがある。川魚や山菜など、地元の素材をたっぷり使った料理もすばらしい。
●1泊2食付9,950円から/営業期間4月下旬-11月中旬/魚沼市大湯駒の湯温泉/090-2560-0305(衛星電話)
02【見る】
ダムから奥只見を一望
奥只見湖展望台(おくただみこてんぼうだい)
シルバーラインの終点にあるのが奥只見ダム。ダムの最上部は遊歩道になっていて、春先には氷塊の浮かぶフィヨルドのような光景、秋には全山燃え上がるような紅葉が目の前に広がる。銀山平、尾瀬口との間には遊覧船(1日3往復/紅葉シーズンは1日8往復)も運行。水上からのんびりと奥只見の風景を楽しむのもいい。駐車場とダム上部の間にはスロープカー(100円)が運行。
●入場無料/営業期間6月-10月/025-792-7300(魚沼市観光協会)
03【走る】
ダム建設のため掘った道
奥只見シルバーライン(おくただみしるばーらいん)
国内最大級の巨大ダム建設のため、3年の歳月をかけて昭和32年(1957年)に完成した道路。全長22kmのうち18kmがトンネルで、ゴツゴツしたむき出しの岩肌が難工事を物語っている。1971年から観光用の有料道路として一般車両の通行ができるようになり、1977年から県道として無料開放(二輪車と歩行者は通行禁止)。
●正式名称:県道50号・小出奥只見線/全長22km/冬季閉鎖1月中旬-3月下旬/025-792-7300(魚沼市観光協会)
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