「はまモビ」としては３つ目のステーションに

日産自動車は3月15日、福島県浜通り地域に新たな「日産 e-シェアモビ」の拠点、小高ステーションを開設したと発表した。

カーシェアリングサービス「日産 e-シェアモビ」は、福島イノベーション・コースト構想推進機構の「福島イノベ交通ネットワーク実証事業業務」のプロジェクト「はまモビ」の受託にともない昨年12月18日より福島県浜通り地域などでの実証実験として運用を開始している。今回、そのはまモビとして3つ目の開設となる小高ステーションには、「日産リーフ」1台が配備される。

小高は東日本大震災後、福島第一原発事故の影響により区全域に避難指示が出されていた地域だが、2016年7月に帰還困難区域を除き避難指示が解除。現在は約3,000人強の人口となっている。その中には地元復興のためにとの思いで再び小高に住居を構え、新たな事業を始めた人も多い。そこで、小高駅からそれぞれの事業所やその事業所間を移動するためにカーシェア車両を配置、既存公共交通機関を補完し移動手段の新たな選択肢のひとつとするべく「日産 e-シェアモビ」が提供されることとなった。

福島イノベーション・コースト構想（福島イノベ構想）は、東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域などの復興・再生、新たな産業基盤の構築を目指して取り組まれている国家プロジェクトだが、この地域には今なお公共の交通インフラが不十分な場所が存在している。今回の実証事業は、福島イノベ構想に関連する施設・拠点間や常磐線不通区間を結ぶ新しい交通ネットワークを形成するとともに、地域産業の集積と交流人口の拡大・推進を目的として実施する。また、日産はこの実証事業を通じ福島県でのカーシェアリングの導入効果や事業採算性、今後の持続的な実現に向けての課題と対策を整理、福島イノベ構想へ提案するという。

e-シェアモビ 浜通り専用サイトURL
https://e-sharemobi.com/hamamobi/

※実証実験期間中は、利用時間に応じての時間課金料金システムを採用。入会金、月額料金は無料。すでに「日産 e-シェアモビ」会員はそのまま利用できる。