ポルシェが工場にNOx吸収壁を設置

田畑修
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ツッフェンハウゼン工場に二酸化チタンコーティング壁を採用。環境汚染を防ぐ

ツッフェンハウゼン工場で生産される予定のポルシェのEVスポーツカー「タイカン」

ポルシェAGが新たな環境対策に取り組んでいる。工場の壁面に窒素酸化物(NOx)を吸収する加工を施すもので、その効果がある二酸化チタンを含むアルミコーティングを採用。湿度が低い状態であれば太陽の紫外線を受けた二酸化チタンが光触媒として作用し、NOxを水と硝酸塩に分解。無害の物質となって排出される。同社はEVスポーツカー、タイカンの生産を担うツッフェンハウゼン工場で採用する考えで、すでにパイロットプロジェクトとして126平方メートルの面積で吸収技術をテストしている。
この「光触媒」というコトバを聞いたことがある人も多いと思うが、日本でも排気ガスに含まれる窒素酸化物の吸収や、水洗いだけでキレイになるセルフクリーニング効果を生かして外壁や屋根、ガラス面に加えて舗装路面にも使われている。さらに酸化チタンを含むミストによる室内除菌や消臭にも使われている。
ポルシェが採用したのもこうした効果を見込んだもので、大規模工場に採用することで大気浄化効率を高められる可能性は高い。ツッフェンハウゼン工場は二酸化炭素排出を抑える設計がなされており、この光触媒壁面の採用によりサスティナビリティ(持続可能性)を一段と高めることになる。ドイツの建築評議会も高く評価しているポルシェの取り組みが、他の工場などにも広がり、新たなテクノロジーを活用した生産過程のクリーン化が広まることを期待したい。

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