フォルクスワーゲンがボルボトラック傘下のIT企業を買収

田畑修
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ワイヤレスカー社を傘下に収め、コネクテッドカーサービスを強化

ボルボトラックのメーカーであるボルボグループ(ABボルボ)が、完全子会社だったワイヤレスカー社の株式の大半をフォルクスワーゲン・グループへと売却。フォルクスワーゲン側はワイヤレスカー社の株の75.1%を取得する予定で、同社はフォルクスワーゲン・グループのコネクテッドカー部門を担うことになる。
ワイヤレスカーは1999年に設立されたスウェーデンのIT企業で、ABボルボ傘下で主に乗用車向けコネクテッドカー技術を開発するとともに世界のメーカーにサービスを提供している。すでに世界で350万台以上が同社のコネクテッドサービスを利用しており、その収益は5億SEK(スウェーデンクローナ=約60億円)とされている。
ABボルボはこの株売却により11億SKE(約132億円)を得る予定で、営業利益のプラス要因となるとともにコネクテッドカーの開発に支障はないとしている。一方のフォルクスワーゲンはこの出資によりワイヤレスカーのコネクティビティ技術を手に入れ、より質の高い「つながる技術」を得ることとなる。
今後コネクテッドカーの分野ではクラウドサービスを介しての双方向通信や遠隔操作が主流になると思われるが、ハッキングなどから情報を守る技術も含め、ワイヤレスカーのノウハウがフォルクスワーゲン・グループ各社のクルマに生かされることになる。各分野の叡智を集めることでライバルに対するアドバンテージとなり得るのか、気になるところだ。

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