2018年輸入車ランキング、ミニの強さ続く

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ミニが3年連続で首位をキープ。メルセデスとBMWの安定した人気ぶりとボルボの健闘が光る

2018年の輸入車販売台数(外国メーカー車)は前年比1.1%増の30万9405台と2年連続で30万台を超えた。貨物車とバスを除く輸入乗用車だけでも1.1%増の30万8389台で、国内乗用車販売(軽自動車除く)が1.6%減とマイナスとなるなかで健闘。乗用車における輸入車のシェアは10.7%と1割を超えている。
ブランド別ではメルセデス・ベンツが前年比1.0%減ながらも6万7531台と大きくリードを保って首位をキープ。2位フォルクスワーゲンは6.0%増と増やしたものの、5万1958台と1万5000台以上の差をつけられてしまう。3位のBMWは2.9%減だったが5万982台とフォルクスワーゲンとの差は1000台程度に抑えており、主力の3シリーズがフルモデルチェンジ直前で大きく減ったわりには頑張った印象だ。
5万台を超えたのはこの3ブランドのみで、4位のアウディは6.6%減の2万6473台、5位BMWミニは2.2%増の2万5984台、そして6位ボルボは10.3%増の1万7392台と大幅に増加。XC60の人気に加え、XC40の追加、V60の追加と新車攻勢の効果が出ており、1万7000台を超えたのは実に21年ぶり。受注ベースでは’2018年12月時点で2万台を超えており、納車が追いつかずに登録がやや足踏みした事情もあり、2019年はさらに台数を伸ばしてくる可能性が高い。
次いで米国勢唯一の上位ブランドであるジープが新型ラングラー効果に後押しされて13.2%増の1万1438台で7位につけ、8位プジョーは19.9%増の9881台と1万台には届かなかったものの伸び率はベストテン内のトップ。フランス勢はルノー、シロトエンも順調に伸びており、2019年に期待をつなぐ。
そして車名別ベスト20は別表にあるとおりBMWミニが3年連続でトップを維持。ボディタイプ、エンジンともに多彩なモデルを用意し、さらにマイナーチェンジ効果で台数を伸ばし、モデル末期となった2位フォルクスワーゲン・ゴルフに4600台以上の差をつける。3位にはやはりマイナーチェンジ効果で台数を伸ばしたCクラスが入り、フルモデルチェンジされたフォルクスワーゲン・ポロが4位に浮上。一時期は1万3000台以上売っていたポロだけにもうちょっと伸びるかと思われたが、上位の座は守った形だ。

21年ぶりに販売台数が1万7000台を突破したボルボ。昨年の未納車分が今年に持ち越され、2019年はさらに伸びる可能性も

目立つのがやはりボルボで、XC40が加わった40シリーズが13位から一気に6位へジャンプアップ。3シリーズをも上回ったのは初めてのことだが、その3シリーズが1万台を割ったのは’2011年以来7年ぶり。クーペを4シリーズへ分化させたことで、統計上で不利となった面もあるが、2019年は新型3シリーズ登場で確実に上がってくるだろう。
下位では11位から16位まで6車が600台足らずのなかにひしめくという激戦となったのに加え、BMW X3、フォルクスワーゲン・ティグアン、アウディQ2がランクイン。一方でアウディA4、フィアット500、メルセデス・ベンツGLAがランク外へ去っている。A4が早くも20位以下というのも意外だが、ベスト20の常連だった500がいなくなったもの寂しい。これでドイツ車以外はボルボのみとなってしまったが、2019年は500や伸びているフランス勢などラテン系も頑張ってランクインしてくることを期待しよう

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