アウディの空飛ぶ自動車プロジェクトが初飛行

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大型ドローンと自動運転車でのサービス実用化を目指す

キャビンを抱えた大型ドローンで空中を移動し、そのまま地上の自動運転車へキャビンごと載せて目的地を目指す「フライングタクシーコンセプト」の初飛行がオランダで披露された。「Pop. Up Next」と名付けられたこのフライングタクシーはアウディとその子会社であるイタルデザイン、航空機メーカーのエアバスが手がけたもので、飛行したのは4分の1サイズの試作モデルながら、その一連の動きは実用化を想像させるに十分なものだったという。

早ければ10年以内に、道路と空中を利用したフライングタクシーサービスが利用できる可能性もある。移動の概念が変わる革新的プロジェクトに期待したい

2本の足を持つ飛行体はヘリコプターではなくドローンであり、それが人間の乗れるキャビンを抱えて飛び、車室部分の空いたアウディの上に着地してキャビンを車上に移す様子は未来感にあふれている。電動のドローンと電動の自動運転車だからできる芸当ともいえるが、乗員はキャビンから一歩も出ずに地上から空、空から地上と、現在考え得る究極の移動手段といってもいいだろう。

アウディは本拠地のインゴルシュタットにおいて「アーバンエアモビリティ・フライングタクシーコンセプト」を支援しており、次のステップは実物大のフライングタクシーコンセプトを飛行・走行させることだと言い切る。安全性などをクリアして実用化されるのはまだ先のことだろうが、病人搬送など緊急用の移動手段として活用できる可能性も秘めている。なかなか夢のあるフライングタクシー、日本でも飛行を見る機会をぜひ設けて欲しいところだ。

 

ル・ボラン 2019年2月号より転載

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