2019年の第1四半期に次なるステップを発表
2018年9月、ドイツ・ベルリンに新たなモビリティサービスを提供する合弁会社を設立する計画を明らかにしたダイムラーとBMWグループは、このほど次なる計画を発表した。
両社の合弁事業は、将来の都市モビリティにおいてユーザーが簡単で直感的にアクセスできる新しいモビリティ製品を作るのが目的で、カーシェアリングやパーキングサービス、タクシーサービス、充電サービスといった各種の都市モビリティサービスを展開していく。
12月18日には米国の競争当局から承認され、この新しい合弁会社の事業にゴーサインが出された。今後、2019年1月31日までを目標に、各サービス分野における取引を完了させる構えで、2019年の第1四半期には、両社が共同でこの新会社の次なるステップを発表する予定だ。
現時点で新会社が提供する予定の各種サービスをピックアップしてみよう。
すでに合計600万人以上のユーザーを持つマルチモーダルやオンデマンドモビリティの「moovel」と「ReachNow」は、予約や支払いなどのサービスをインテリジェントでシームレスに受けられるようになり、都市の民間輸送の課題を解決する。
カーシェアリングの「Car2Go」と「DriveNow」は、31の国際主要都市で合計2万台を運行しており、すでに400万人以上がこのサービスを利用しているが、このサービスによって、都市部の車両総数を減らすことができる。
欧州最大のタクシーアプリからタクシーを呼ぶことができるのが、「mytaxi」や「Chauffeur Prive」、「Clever Taxi」、「Beat」と言ったライドヘイリングサービス。すでに1590万人が利用しているが、スマートフォンのアプリで他人とタクシーを共有できる「mytaximatch」と言ったサービスにより、都市交通の混雑緩和に貢献する。
チケット不要でキャッシュレス決済が可能なパーキングサービスの「ParkNow」や「Parkmobile Group」、「Parkmobile LLc」は、駐車場の検索から予約、支払いまでが完了できる。このサービスにより、ドライバーは駐車場を探す時間を削減できる。駐車スペースを探している車両は道路の約30%占めている地区もあるため、交通量を削減することが可能だ。
EVやプラグインハイブリッド車の普及促進に欠かせない充電サービス。現在「ChargeNow」や「Digital Charging Solutions」のサービスは、世界の19万2000カ所以上におよぶ充電ポイントを簡単に見つけることができ、充電後の支払いも済ませられる。