「ホンダ・インサイト」が3代目となって完全復活

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ハイブリッドを感じさせないセダンの本質的な魅力を訴求

12月13日、ホンダは新型ハイブリッド車「インサイト」を12月14日から発売すると発表した。モデルラインナップおよび消費税込みの車両本体価格は以下のとおり。

・インサイトLX:326万1600円
・インサイトEX:349万9200円
・インサイトEXブラックスタイル:362万8800円

日本市場では1999年に誕生した初代、2009年に登場した2代目に続く3代目となるインサイト。初代の3ドアハッチバックから5ドアハッチバックにスタイルを変更した2代目は2014年に生産を終了していたが、このたびミドルサイズの4ドアセダンというかたちで復活を遂げた。

ホンダの発表によれば、環境車のあり方が多様化し普及が進むいまだからこそ、走りやデザインのみならず、すべてにおいて「時代に流されない、本質的な魅力を備えたクルマ」を目指して開発されたとのこと。

ボディサイズは全長4675×全幅1820×全高1410mmで、ホイールベースは2700mm。ロー&ワイドなプロポーション、そして流麗なシルエットで上質なセダンであることを主張。ヘッドライトやテールランプにはLEDが採用され、新世代モデルを実感させる。タイヤ&ホイールは、EXおよびEXブラックスタイルは17インチ、LXは16インチが標準装着される。

パワートレインは全グレード共通で、109ps/134Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒i-VTECエンジンに2機のモーター(走行用モーターは131ps/267Nm)を組み合わせた「スポーツハイブリッド i-MMD」を搭載。電気式無段変機を介して前輪を駆動する。エンジンは最大熱効率40.5%を達成したことにより、高効率で汎用性に優れたハイブリッドシステムとなっており、力強い加速を実現する一方、最高燃費はJC08モードで34.2km/L。より実走行に則したWLTCモードでも28.4km/Lをマークする。

走行モードは「EVドライブモード」、「ハイブリッドドライブモード」、「エンジンドライブモード」の3モードが設定され、走行状況やドライバーの操作に応じて瞬時に、かつ知能的に使い分けることにより、爽快なドライビングが楽しめる。

ハイブリッド車であることがセダンの実用性を削いでいないことも新型の特色だ。それはトランクを見れば明らかで、荷室容量は519Lを確保。さらに分割可倒式の後席シートバックを倒せばトランクスルーによって、その容量が拡大できる。これはハイブリッド車に不可欠なIPU(インテリジェントパワーユニット)を荷室の床下ではなく、小型化して後席下に配置したから可能になったことだ。

インテリアは上質な仕立てが目を引く。センターコンソールのシフトセレクターはボタン式が採用され、すっきりとしたコクピットを実現。デジタルメーターや電気式のパーキングブレーキなど、先進的なアイテムの採用も惜しみない。また、インパネやインナードアパネルのデコレーションパネルは素材が厳選され、広々としたキャビン空間と合わせて上質な雰囲気を高めている。

先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」や、ホンダ・インターナビ+リンクアップフリー+ETC2.0車載器は、全車に標準装備された。

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