「無人のクルマをスマホで操作」国土交通省とJARIが自動バレーパーキングの実証実験を実施

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自動運転の第一歩として期待

自動運転の利便性が期待できるシステムのひとつに自動バレーパーキングがある。ホテルなど施設の入口までは人間が運転していくが、そこでドライバーと同乗者はクルマを降り、あとは駐車スペースまでクルマが自動的に無人で移動するというもので、施設と駐車場が離れていても利便性が損なわれず、一定の域内だけの低速自動運転なので、公道を走る自動運転より実現性が高い面もある。

そんな自動バレーパーキングシステムの実証実験を国土交通省と日本自動車研究所(JARI)が実施。自動運転車、管制センター、自動駐車場が互いに連動して自動駐車を行なうもので、実証実験の様子は一般にも公開された。自動バレーパーキングを予約し、施設の入口などでクルマを降り、あとは管制センターに任せて駐車場へ入庫し、帰るときはまたスマホ等でクルマを呼んで乗り込めるサービスは、たしかに実現すればかなり利便性は高い。

駐車場では乗り降り不要のためクルマをぎっちり詰め込むことも可能となり、限られたスペースにより多くのクルマを駐車できるメリットもある。万一の事故時も物損で済むので保険等のハードルも低く、自動運転はまずこのシステムから実現するのではないか、という気もする。もちろん自動運転車両が必要なので実用化はまだ先のことだが、どういった形で進展していくのか楽しみだ。

ル・ボラン 2019年1月号より転載

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