カルソニックカンセイとマニエッティ・マレリが経営統合

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世界有数の自動車部品メーカーに

1967年からフィアット(現FCA)傘下のサプライヤーとなり、フェラーリのF1マシンにもそのブランドロゴが掲げられてきたマニエッティ・マレリ社。クルマの電装部品(イグニッションコイルやプラグコード)の交換が手軽なチューンナップだった’70~’80年代には、その製品が日本でも市販されていたことを思い出す人もいるだろう。

そのマレリ社がFCAの手を離れ、日本のカルソニックカンセイと経営統合。カルソニックカンセイの親会社であるCKホールディングス傘下に入る形となり、統合後の新社名は「マニエッティ・マレリCKホールディングス」となる。日本ラジエーターが前身のカルソニックと、関東精器が前身のカンセイと合併してカルソニックカンセイとなったのは2000年だったが、さらにマレリ社が加わったことで総売上高は約1兆9760万円(約152億ユーロ)となり、独立系サプライヤーとしては世界7番目の規模となる。ちなみに売却額は約8060億円(62億ユーロ)とされる。

新会社はFCAと複数年契約を結んで製品供給を行ない、もちろん従来のカルソニックカンセイの商圏も維持。欧州、日本、米国、アジアに200カ所以上の工場を有する新会社の登場は、サプライヤーの自動車メーカー系列離れの動きを象徴している面もある。デンソーやボッシュ、コンチネンタルなど強力なライバルとどう伍していくのか。今後の動きに注目したい

ル・ボラン 2019年1月号より転載

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