「サーキットで走りたい!」萩原秀輝が魅せられた【BMW M5コンペティション】

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今季最後のレッスンを開催

1.5kmのメインストレートを、BMWが次々に駆けぬけていく。「クォーン」というエンジン音と「ヴァワワワーッ」という空気を切り裂く音を聞けば速度の察しはつく。Mモデルなら、ストレートエンドで270km/hに届いている可能性もアリ。非日常的な速域だけど、ドライビングしているのは日常は愛車のBMWで公道を走っているユーザーだ。

ご存知の通り、BMWブランドの約束は“駆けぬける歓び”だ。場面を問わず、エンジンの吹け上がりやステアリングの切れ味により「BMWの魅力はココだよね」といった気持ちよさが実感できる。さらに、より積極的なドライビングへと誘いかけてくることもBMWの魅力。ユーザーの多くも「アクセルを床まで踏み続け、ステアリングを大胆に切り込んだらもっと楽しいだろうなぁ」といった場面を思い浮かべたことがあるはず。

それを妄想で終わらせずに実現できる機会を提供しているのが、BMW専門メディアのBMWコンプリートと富士スピードウェイとのコラボレーションにより実施される「BMWワンメイク・ドライビング・レッスン」だ。年内最後の開催となる同レッスンが11月13日(火)に行われたのだ。

タイトルに“レッスン”が含まれている通り、午前中は特設コースでサーキットでのドライビングの基本が身につけられる。ドライビングのミスがあれば、アンダーステアやオーバーステアに陥るし、狙った走行ラインから外れもするから課題が把握できる。BMW Team StudieのドライバーとしてブランパンGTアジアシリーズにM4 GT4でフル参戦した木下隆之氏をはじめ山口礼選手や根本悠生選手といった現役レーシングドライバーからアドバイスも受けられるので、ドライビングのスキルアップにつながるヒントにもなる。

そして、今回はBMWジャパンの協力を得て15台のMモデルが勢揃い。その中には、何と最新モデルのM2コンペティションが加わり、レッスンの合間に特設コースでの試乗の機会を提供。根本選手とこのコンテンツのレポーターを務めるボクもM2コンペティション助手席に乗り、超ホットモデルの解説とドライビングの生アドバイスも。レッスンと合わせて、残りのMモデルに日常的な速域で試乗するというプログラムも用意した。

さらに、午後はレーシングコースでのフリー走行に入る。同時に、現役レーサーがドライビングするM2コンペティションに参加者が同乗。レーサーにとっては限界までチョイ余裕といったドライビングでも、異次元の走りに感動しまくりの様子。新たにM3/M4から移植した3リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、従来型に対してパワーが40ps上乗せされた410psを発揮するのだからそれも当然だ。7600rpmまで一気に吹け上がり、その際に聞こえる魂を揺さぶるようなエンジン音も超刺激的だったに違いない。

もちろん、参加者はレーシングコースでのフリー走行で至福のひとときを得ただろう。愛車の潜在性能の高さに驚き、限界を引き出すための筋道も見えてきたと思う。自動計測されるラップタイムが客観的な指標にもなる。こうした機会があることも、このレッスンならではの特徴だ。

リポート:萩原秀輝 H.Hagihara/フォト:小林俊樹 T.Kobayashi

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