生産予定は2019年9月から
11月2日、マクラーレン・オートモーティブは2018年3月のジュネーブ・ショーでコンセプトモデルを発表したサーキットトラック専用モデル「マクラーレン・セナGTR」の車両スペックが概ね決定したことを発表。開発プロトタイプを使用した走行テストを開始することを明らかにするとともに、最終完成形のデザインスケッチ1点を公開した。
セナGTRに搭載する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、825ps/800Nmを発揮。最高出力はセナ(ロードバージョン)の800psから25ps上乗せされた。
今回公表されたデザインスケッチは、シンプルなスタイリングとなっているが、最終的には新しい形状のより幅広いフェンダーが採用されるほか、大型化されたフロントスプリッターやリアディフューザー、配置する位置が変更されたアクティブリアウイングを装着。これらによりエアロダイナミクス性能が追求され、ダウンフォースは最大で1000kgを計上する。
サスペンションはマクラーレンGT3のカスタマー・レーシング・プログラム用に作られたシステムをもとに開発されたもの。ピレリのレーシングスリックタイヤを組み合わせることにより、サーキット専用マシンとしてのステイタスを確立している。
インテリアではロードバージョンで見られるようなエアバッグやインフォテイメントシステム、折りたたみ式のドライバーディスプレイが装備されない代わりに、ギアシフトコントロールが組み込まれた新しいレース用のステアリングホイールが採用される。その一方、エアコンとレーダーアシストによる追突回避支援システムは標準装備となる。
なお、車両重量に関する発表はもう少し先になるとのことだが、ロードバージョンのセナよりは軽量になるという。
マクラーレン・セナGTRは世界限定で75台が生産され、予定販売価格は税抜きで110万ポンド(約1億6400万円)。納車はロードバージョンのセナの生産が終了する2019年9月からとなる見込みだ。
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