2種類のプラグインハイブリッド仕様を設定
9月25日、ボルボ・カー・ジャパンはフルモデルチェンジを受けて2代目となった新型「ボルボV60」を発売した。モデルラインナップおよび価格は以下のとおり。
●ガソリンエンジン車
・V60 T5モメンタム:499万円
・V60 T5インスクリプション:599万円
●プラグインハイブリッド車
・V60 T6 Twin Engine AWDインスクリプション:749万円
・V60 T8 Twin Engine AWDインスクリプション:819万円
※プラグインハイブリッド車は2019年春納車開始予定
ガソリン車のT5系には、254ps/350Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。駆動方式はFFだ。一方、プラグインハイブリッドは、ターボとスーパーチャージャー備えた2リッター直列4気筒エンジンで前輪を、モーターで後輪を駆動する4輪駆動。T6とT8ではエンジンの出力/トルクが異なり、T6は253ps/350m、T8は318ps/400Nmを引き出す。モーターのスペックはいずれも87ps/240Nmで、モーターだけの駆動によるゼロエミッション走行が可能だ。なお、トランスミッションはパワーユニットを問わず8速ATのギアトロニックを組み合わせる。
新型V60は、1990年代に登場した「850」や歴代の「V70」の伝統を受け継ぐ“ザ・ボルボ・エステート”。クリーンでダイナミックなエクステリアデザインや、スウェーデンのクラフトマンシップによる上質なインテリアを採用している。
新型XC60や90シリーズと同様に、新世代のプラットフォームである「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」を用いたボディのサイズは、全長4760×全幅1850×全高1435mmで、ホイールベースは2870mm。先代型に比べて125mm長く、15mmナローに、45mm低くなった。全幅を1850mmに収めたのは日本での扱いやすさに配慮した結果だという。
低く伸びやかなプロポーションを持つエクステリアでは、新世代ボルボ車を象徴するT字型のLEDヘッドライトやシャープなショルダーラインを採用し、美しくまとめられている。ステーションワゴンとしての機能や実用性も追求され、荷室容量は後席使用時で529Lが確保。ラゲッジ側からでもボタンひとつで分割可倒できる後席シートバックのアレンジによって容量は最大1441Lに広げられる。
インテリアでは、9インチの縦型ディスプレイを組み合わせ、直感的な操作が可能な独自のインフォテイメントシステム「センサス」を搭載するほか、4モード選択式の12.3インチドライバーディスプレイを採用するなど、新世代モデルを感じさせる。
XC60や90シリーズと同様に、16種類以上の先進安全・運転支援機能で構成する「インテリセーフ」は全車に標準装備。さらに新型V60では、このうち衝突回避・軽減フルオートブレーキシステムの「シティセーフティ」に新機能となる「対向車対応機能」を新たに搭載。この機能は、対向車線から自車線に進入してきた対向車の接近を検知し、衝突を回避できないと判断された場合は自動ブレーキが作動して、衝突被害を最小限に抑えるもの。国内におけるもっとも多くの交通死亡事故要因となっている対向車との衝突被害に備えることで、より安全性が高められている。
さらに新型V60では、輸入車初となる走行距離無制限の一般保証制度が5年になったことも見逃せない。高水準の安全性に加えて、安心して長く付き合える点も、新型V60の魅力を高めている。