Androidベースのインフォテインメントシステムを2021年より
ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスとグーグルは18日、同アライアンスの車両にAndroid(以下アンドロイド)OSを搭載し、高度なインフォテインメントやドライバー向けアプリケーションを複数のブランドと車種で展開するため技術提携を結んだと発表した。なお、この次世代インフォテイメントシステムの車両への搭載は2021年からを予定している。
今回の技術提携で、世界で最も普及しているOSであるアンドロイドをアライアンス各社が販売する車両で使用するとともにグーグルマップによるターンバイターン表示のナビゲーションや、グーグルプレイ・ストア上の豊富な自動車用アプリケーションのエコシステムの利用、内蔵のグーグル・アシスタントを活用した音声による電話・メールへの応対、メディアの操作、情報検索や車両機能の管理が可能となる。
2017年に200の市場で年間1060万台を販売したルノー・日産自動車・三菱自動車は、グーグルのアプリケーション・サービスを車載インフォテインメントおよびクラウドベースのシステムと統合することで、ルノー、日産自動車、三菱自動車のユーザーの体験を充実させる。
このアンドロイドのプラットフォームは幅広い車両に展開されるが、それをベースに各ブランドは柔軟に独自のユーザーインターフェイスや特有の機能を提供していくことになる。
今回のインフォテインメントに関するパートナーシップは、2022年の終わりまでに年間1400万台以上の販売台数を目指す中期計画「アライアンス2022」の中で掲げているコネクティビティとクラウドベースのサービスをより多くの車両に搭載していく取り組みの一環となる。このほか、同計画には12車種の新型ゼロ・エミッションEVや自動運転技術、「アライアンスインテリジェントクラウド」の導入なども含まれる。
アライアンスインテリジェントクラウドは、データ管理とインフォテインメントシステムを統合。無線通信アップデート、遠隔診断をアライアンス各社の車両で行なうことを容易にするプラットフォームを提供することで、次世代インフォテインメントシステムに安全なコネクティビティをもたらす。
アライアンスとグーグルの最新技術を組み合わせることで、アライアンスメンバー各社の車両は市場で最も高度なインフォテインメントシステムの一つを備えることになる。
また、ドライバーと乗員はグーグルとアンドロイドの機能を活用することで何千もの既存アプリケーションや絶えず増え続ける新しいアプリを含むエコシステムを利用できるようになる。加えてアンドロイド開発者の幅広い知識と巨大なコミュニティをシステムと組み合わせることで、車内で数多くの人気アプリを簡単に利用することができるようになるだけでなく、Apple(アップル)のiOSに代表される他のOSを搭載したデバイスにも対応する予定という。