新鮮なスペクテイター体験
いつもは向こう側で撮影している僕ですが、今日は高みの見物。泥とか石とかが飛んでくるし、「ラリーの撮影って大変ですねえと」、まるで他人事(笑)。
併催イベントの全日本ラリー。今回勝てばチャンピオンが決まる新井・田中組でしたが、残念ながら2位。チャンピオン決定は次戦以降に持ち越しとなりました。
ウォータースプラッシュの水浴びを体験できる「陸別ジャパーン」。僕も初めて体験してみました。バカにしてたけどこれが楽しいんです。皆さんもぜひ水浴びに陸別へ。泥水だけど。
観戦ポイントの移動はこんな感じ。激しいアップダウンもあったりで過酷です。取材だと近くまでクルマで行けるので、ギャラリーの皆さんの苦労を知りました。昔は僕もこうやって歩いてたんだけど。
レンズは50ミリしか持ってきてないので引きの写真しか撮れませんが、サーキットと違い、ラリーは工夫次第で色々な写真が撮れます。ちょっと本気出してみました。多少トリミングしていることはこっそりお伝えしておきます。
新井・田中組との息詰まるバトルを制した勝田・石田組。3日間走ってその差が⒊4秒ってすごくない?
レースと違ってラリーはサービス風景もわりと近くで見学できます。マシンにトラブルを抱えても、サービスに戻ればメカがなんとかしてくれる、と信じてクルーは全開で攻めるのです。大変な作業になるほど燃えてくるメカも多く、そのような状況を「祭り」と称します。
APRC部門を制した炭山・保井組のシュコダ・ファビアR5。ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、そして母国日本の4連勝でチャンピオン決定。見事、FIAタイトル獲得です。モナコで表彰式だ! と思ったら、今年はロシアなんだって。
そんなこんなで、急遽思い立って観戦に出かけたラリー北海道だけど、メディアじゃなくてギャラリー目線で観戦してみると、さまざまな発見がありました。海外のラリーと違って制約が多い日本のラリー。近くで観戦できなかったり、観戦場所が限られていたりはするけれど、ギャラリーを迎えるオフィシャルやボランティアの人たちの対応がステキで、気持ちよく観戦できました。2004年に初めて観戦してからはや十数年。ラリーがすっかり根付いた北海道・十勝地方がますます気に入った2日間でした。
リポートの最後におまけ情報です。陸別駅近くにある昔ながらな喫茶店「赤とんぼ」。陸別に来た時は必ず立ち寄るお気に入りのお店。今回はずっと気になってた「とんぼ丼」をオーダー。なんか懐かしい味でとても美味。店内にはジャズが流れて落ち着いた雰囲気。映画「幸福の黄色いハンカチ」にも外観がチラッと映ってます。