もう少し早いタイミングでESCを利かせるべき
LEXUS RX200t
●操縦安定性:★★★☆
●Wレーン通過タイム平均:75.5km/h(2回平均))
このテストも従来のRXは苦手としていた。乗り心地は快適でもダイナミクス性能で世界と戦えなかったのだ。しかし、今回は新規プラットフォーム(TNGA)ではないが、磨き続けてきたボディをさらに進化させ、俊敏な動きでも対応できるダイナミクスを実現した。そのため、なんの恐怖心もなく急ハンドルをきることができた。あまりにも素早い速度で隣のレーンに移動できたためか、困ったことに元のレーンに戻りにくかった。それは、ESC(VSC)でかなり強めに制御されていたのが原因であろう。もう少し早いタイミングでESCを利かせたほうが理にかなっている。平均通過速度はマカンよりも速いが、出口の挙動がアンダーステアになっていた。
ル・ボラン 2016年2月号より転載