日産が練馬区と災害時の電力供給に関する協定を締結

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試乗用のEVを無償貸与

日産は9月6日、東京日産自動車販売、日産プリンス東京販売と共同で「災害時における電気自動車からの電力供給に関する協定」を練馬区と締結したと発表した。

協定の内容は、「災害が発生した際、日産は練馬区内の日産販売会社店舗で試乗車として配備している電気自動車(EV)、練馬区に無償で貸与する」、「練馬区は、日産販売会社店舗に設置しているEV用急速充電スタンドを優先して利用できる」というもの。

今回、日産および日産販売会社は、練馬区が今年6月に創設した区所有の電気自動車に加え、区民や事業者が所有する電気自動車(EV)などを災害時の避難拠点の電源として活用する「災害時協力登録車制度」の取り組みに賛同、協定締結を行なう運びとなった。

なお、締結式は6日、練馬区役所の本庁舎で練馬区所有の安全・安心パトロールカーとして導入された日産のEV、「リーフ」全7台の出発式と合わせて開催されている。

日産は2010年に初代リーフの量産を開始して以降、現在までに国内で10万台以上のリーフを販売しているEVのトップメーカー。そんなEVのパイオニアとして、EVの普及を通した社会の変革に向けた取り組みを強化させてきた。

今年5月には日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表。その活動を牽引するリーダーとして、さらに地方自治体やさまざまな企業と連携しながら、ゼロエミッション社会実現と EV普及を通した社会変革に向けて積極的に取り組んでいる。

日産の理事・渉外担当役員である石井裕晶は、「今後、さらに電気自動車を普及させていくには今回のような行政の方のバックアップが、非常に重要であると考えています。練馬区において、電気自動車が普及し、災害に強い街づくりにつながることを期待しています。また、われわれ日産自動車は、販売会社とも連携し、最大限のバックアップをさせて頂きたいと思います」と語っている。

会場では、安全・安心パトロールカーの電力を使用し、災害時に使用する電気機器を動かす外部給電のデモンストレーションも実施され、出席者の関心を集めていた。

「協定締結」の概要

⑴ 災害時、練馬区内の日産販売会社店舗に配備しているEV(試乗車)の区への無償貸与
⑵ 災害時、練馬区内の日産販売会社店舗に設置してあるEV用急速充電スタンドの区優先利用
⑶ 災害時協力登録車制度(区民登録制度)の周知協力
⑷ 平常時、EV普及に関する広報活動への協力(イベント出展など)

 

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